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    toko_tclk

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    toko_tclk

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    越境感想(バレ)
    おねショタ始まったな………………………(多方面)

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    toko_tclk

    SPOILERみかっぷバレ供養
    MとKのきょうだいの話 加筆修正
    ・昼の部終わって自分のために書いたものの狂い
    ・勝手に武器の手榴弾もなんかトンチキかと思っていた名残
    ・名前の字面を捏造。
    帰り道はどこに りんごの形に象られた手榴弾が、冷たく硬い掌の僅かな熱を吸って艶めきを増す。丹精込めて作り上げたそれの名を、望月欠改めプレーヌ・リュンヌは決めていなかった。呼称されることのない、ただひとりを殺すためだけに作られたそれを握り締め、リュンヌは佇んでいる。
     生きて帰れはしまい。両者の間にある憎しみは膨れ上がり、もはや死をもってしか拭い去ることのできない。愛する乳母に距離を置かれるほどに、自分たちの間にある関係は醜く歪みきってしまった。
     もしかしたら、兄との和解の余地があったのかもしれない。兄への憎しみは存外簡単に解くことのできるものだったかもしれない。
     だが、遅すぎた。あまりにも長く、兄を憎みすぎた。憎しみは消えることはない。マフィアのドンとして進み続ける以上、邪魔者を消さねばならなかった。決意はかたい。恐らくは兄、否、望月満もまた同じだ。殺し合わねば、この連鎖は消えない。元は同じ道を歩んでいたきょうだいの筈であるにも関わらず、元いた道への戻り方がわからない。当然といえば当然だ。自分たちが手にするのは小石ではなく凶器で、パンではなく菓子だったのだから。童話のようにハッピーエンドは望めない。
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    recommended works

    左@萌え垢

    TRAININGエイプリルフールネタで、アロルクです。
    カレンダーに振り回される話。
    「おはよう、アーロン!」

     今月は偶然にも、というより予定を合わせて、二人はルークの家にいた。アーロンはといえば、自国で活動をしたかったのだが、アラナに「久しぶりに恋人に会ってきなさいよ。ここんとこ、ずっと仕事続きじゃない」と言われ。勿論、反論したのだが「命は有限なんだから」と言われてしまえば、その口を閉ざし、頭をガジガジと掻きながら船の手続きをするしかなかった。

     一方のルークは、アーロンが来るんだ! と犬の様にはしゃぐ気持ちを押さえて、溜まった仕事をまるで高性能なコンピューターの如く、高速処理をし、季節外れの長期休暇を取ったのだった。これには職場の人間も、あの勤勉すぎる男が居なくなると、内心でパーティーを繰り広げていた。
     
     そして、ルークの家に来たアーロンはと言えば、「おう、開けろ」の一言でドアをガンガンと叩き、家から飛び出してきたルークにまるで犬の様に腰に手をまわされて、寛大なハグをされるのだった。

     それを首筋を掴んで、釣り上げて家の中にポイっと放り投げ。「肉5キロ……いや8キロ」その内心には、久しぶりに会うことの出来た恋人への喜びの余り、食欲が爆発してるという事情が 3619

    きたはら/しま

    DONEはみ通をよんで我慢できなくて書いた
    部屋ではなく屋上で寝ているアーロンと、なにかものを買ってあげたいルークの話
    アーロンにとって、世の中には嫌いなものばかりだ。餓え、争い、怪我、略奪、銃撃、腐ったパン、泥水。

    いつだったか。「アーロンはどうしていつもそんなに怒っているんだ?」と聞かれたことがある。決まっている、アーロンの世界には許せないことばかり目に入ってきたからだ。怒らなければ、立ち上がらなければとっくの昔に死んでいただろう。

    いつだったか。潜入した国で情報をあさるために図書館で情報収集していたとき。迷子になった子供になぜか懐かれて、絵本を読んでやったことがある。古ぼけた図書館の、これまた古ぼけた木枠ががたついている窓ガラスは、表面があめ玉みたいに波打っていた。そこから入り込む午後の光は揺らめいていて、机にぼんやりとした影を落とす。それがあんまりにも砂漠の日差しと違いすぎて、アーロンの気が迷ったのだ。その子供が、死んでしまった仲間と同じ髪の色をしていたのもいけない。
    アーロンはそのとき読んだ話も大嫌いになった。三兄弟がそれぞれ家を建て、狼が襲いに来るというおとぎ話。わらの家と木の家は吹き飛び、煉瓦の家だけが安全だったという、くだらない夢物語。

    コンクリートとガラスで出来ていた砂漠の家は、 2522

    hbnho210

    SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライさまよりお題「耳かき」「仕事中」お借りしました!あの世界の「耳のお掃除」事情がよくわからなかったので捏造です。
    お題:「耳かき」「仕事中」6/26「アーロン、おいで」
     ルークはソファに腰掛けて、まるで猫でも呼ぶように手招きをした。アーロンは呼ばれるままルークの隣に座ったが、フと、コイツ今ネコを呼ぶみたいに俺を呼んだな、ということに気がつき、牙を剥いてルークを睨むと、ずい、と目の前に木製の細い棒を差しだされた。棒の先には見覚えのある造形の飾りがついている。
    「これ、何だと思う? 何と、ニンジャジャンの”耳かき”なんだ!」
     聞きなれない言葉とはじめてみる物体を前に、アーロンは眉間に皺をよせてその”耳かき”とやらをまじまじと見た。
    「耳の掃除をする道具なんだけど、僕たちは使ったことのない道具だよな。ニンジャジャン公式グッズショップの新作なんだ。先端にちょっとカーブがついて小さなスプーンみたいになっているだろう、この先端を耳の中へ入れて、掃除するんだ。そしてなんといってもこの持ち手の上にのっかっているニンジャジャンのフィギュアが実に見事なんだよ! こんなに小さいのに、ほら、みてくれ、こんな細部まで正確に……、待ってアーロン、どこへ行くんだ」
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