体調の悪い日電磁波の乱れで磁気嵐のようになっている。どうやら数日は続くらしい。なぜ今言うかというと、身体がデータである俺を含む他の奴らに影響が出るからだ。コピー元であるあいつは生身の部分があるからマシらしいが。俺はと言うと、めちゃくちゃに影響が出ている。コードを繋いでいてもデータが来ない。かろうじて繋いでいるおかげで姿は保っている。だが身体は制約が発動した時のように不自由だ。
そして、今とても困っていることがある。
「…なんで、そっちが泣きそうな顔してんの」
「だってぇ…」
コードに繋ぎっぱなしの俺の頭をずっと撫でている、スイ。辛くないか?痛いとこはないか?とずっと心配そうにしているのだ。
「大丈夫だって…磁場嵐がおさまれば元に戻るってあのカタコトも言ってたじゃん…」
927