本能と衝動(レオイデ)　その日。植物園のお気に入りの場所で寝入りかけていたレオナの目が僅かに見開かれた。
　目の前を長く青い光がよぎった。イデア・シュラウド——本人の意に反して歩くだけでよく目立つ、あんな髪を持つのは校内で彼だけだ。授業さえ遠隔で受けるほどの引きこもりが、珍しく出歩いている。
　とはいえ、別に初めて見たわけでもない。普段ならば圧倒的に眠気の方が勝っていたはずだ。
　ただ、その日は違った。

「おい」
「ヒェッ⁉︎」
　たった二文字の呼びかけで、イデアは過剰なほど飛び上がって振り向いた。
　挙動不審に泳ぐ視線はレオナと一度もかち合わない。
「あ、あー…レオナ氏、お昼寝中でした？　邪魔したんならサーセン……潔く消えますんで、その……」

理不尽　前略、藤原忍はシャピロの教官用執務室の前で硬直していた。
　呼び出されるのはいつものことで、入室後に行われる予定の長い説教を恐れている訳ではない。ドアノブに手を掛けられない理由は他にある。それが——

「…は…ぁ、…！　うぅ……ぁ…っ」

　この声だ。
　紛れもなく自分の上官の声だと分かるのだが、発せられるものは普段の尊大さとはかけ離れている。
　苦しそうとも切なそうとも取れるような、吐息混じりの声。聞く者が聞けば、艶かしさが——いや。忍は何度目かの想像を首を振ることで打ち消した。
　しかも、問題なのはこれだけではなかった。

「シャピロ、もっと息を吐いて力を抜け。怪我したくねぇだろ」
「はぁっ……貴様が…下手なだけだろう…！」

Tris　　神代类没有在班里看到司，结果在2-C班门口听到了熟悉的笑声，他打开门看到一个金色长发的女孩正背对着自己，双手叉着腰，女孩四周围着的女同学脸上都是兴奋且富有成就的表情。

　　类刚想开口问你们有没有见到天马司的时候，正背对他的女孩转过身，神代类定在那——因为那位金发的女孩正是天马司，嘴巴上涂着淡粉色的口红，脸颊处晕染淡淡桃粉的腮红，而眼尾处早已涂抹上红色的眼线，眼皮处是以淡红为底色深红为主色的眼影，神代类的心脏一下子抽搐下。

　　这是他第一次见到女装的天马司，好像……也还不错。

　　天马司歪了歪头，直接往前走，他在类面前停下随之一只手搭在自己的胸口上另一只手往上抬，“怎么样！类！”说完后，正闭上双眼的司睁开眼睛，露出琥珀色的、闪闪发光的双眸，就像蜜糖一样令人沉沦。神代类偏过头，手放在自己的脖颈处扣挠，这是他头次在司面前表现得无措，类知道司本身就很好看，眼睛大大的，有时在不经意间就能撩拨神代类的内心，天马司自身条件就很不错，结果换了身装束…这叫什么…伤害暴击。