カミサマの定義教団メンバーの「神様」についての捏造小説です。
いわひら前後編を見てからご視聴下さい。
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「おはようございます、教祖様」
部屋を個々に別けるためだけの扉。音なんて簡単に通してしまう木の板一枚を隔てて、落ち着いた声が寝起きの星辰の耳へ届く。
ああ、気ぃ悪いな。
ボソッと呟いた声すら反応出来るのか、部屋の主に許可も取らないで扉をバン!と開けた武太郎が慌てた調子で入って来る。
「いつものお返事がなかったのですが!?気ぃ悪いとは私のことですか!?」
「ごめんね。違う、違うから。ちょっとさ、ほら、夢見が悪かっただけというか」
「はあ……夢、ですか?どんな内容で?」
「君って偶にズケズケ入り込んでくるよね」
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