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    k__tksm0927

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    #腐向けハイキュー
    haikyuuForRotten
    #腐向けHQ!!
    hqForRottenHq!!!!
    #月日
    years
    #つきひな

    堕ちるSide H

    ──おれには、好きな人がいる。
    名前は月島蛍。「ほたる」と書いて「けい」と読む。本人は入学してから散々突っ込まれたらしく、こちらが聞くまでもなく「それ、けいって読むから。」と先に伝えられた。
    身長は百九十センチを超えていて、おれより二十センチ以上もの身長差がある。
    同じバレーボール部に所属していて、同じポジション。異名は「烏野の頭脳」。その名の通りただただ冷静に物事を判断して、試合に臨む。
    最初こそはプレーは最低限、言われたことだけを淡々とこなし、時には、いや常に嫌味を言う。そんな奴だと思っていた。
    ただ、なぜか次第に目が離せなくなりこれが初恋なのだと気付くには、さほど時間は掛からなかった。
    一度気付いて仕舞えばそれは止まることを知らず、胸の中だけに仕舞っておくにはおれにはできなくて、
    「好き」
    気付いた時にはそう口に出していた。

    「…ごめん、君の気持ちには応えられない」
    「そっ、か…。ごめん!こんな気まずくなるようなこと言って!これからもチームメイトとしてよろしくな!」
    ははっ、といつものように笑って誤魔化した。

    ─────でも、おれは知っている。月島の、おれを見る視線、熱。
    それはおれもよく知っている感情。
    うん、とだけ言い残し体育館から去っていく背中を見つめ

    「………うそつき。」

    そう、呟いた。


    Side T

    ──僕には、好きな人がいる。
    チビで生意気で、でも好きなことにはとことん全力で。
    そんな彼のことを、気付いた時には目が離せなくなっていた。
    好きで、好きで堪らなかった。
    日向は太陽のような男で、周りにはいつもたくさんの人がいた。その度に、触れるな。気安く話すな。彼は、僕のモノなのに。
    そんなドス黒い感情が沸々と湧いて出るのを感じた。
    それなのに、好きだと言う勇気もなくて、熱っぽい視線を送ることしかできなかった。
    次第に、常に見ていたからか気付いたことがあった。日向も自分に気があるのだと、そう確信したのだ。僕が日向に向ける視線と、全く同じもの。
    嬉しかった。だが、このドス黒い感情を、彼に知られるわけにはいかない。そう思った。
    ある日、2人で体育館の締め作業をしていた時に、好きだと、そう日向に言われた。
    すぐにでも自分も好きだと言いたかったが、思いとどまる。
    この感情は、日向と少し違うものかもしれない。
    それならばと僕はこう言った。
    「ごめん、君の気持ちには応えられない」
    と。それを告げると、いつものようにニカッと笑い、チームメイトとしてよろしくな!と思ってもいないであろう言葉を口にした。
    うん、とだけ返事をして体育館を出ようとしたとき、
    「………うそつき。」
    そう投げかけられる言葉が聞こえる。

    ────そう、僕はうそつきだ。
    誰にでも分け隔てなく接する日向。でも僕はそれだけじゃ足りない。
    僕だけを見て欲しい。僕しかいらない、そう言ってほしい。
    それならば、同じところまで。

    「…はやく、堕ちてきて、日向。」
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