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    mikutakumitsu

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    mikutakumitsu

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    mikutakumitsu

    MAIKING隊長生存ifだし乱文だしめちゃくちゃだし
    暗闇の中、2人の男の息遣いだけが朧げに響いていた。1人はもう動けないようで、地面に伏して虚な目をしていた。
    「……見事、だ」
    呼吸も細くなっている。もう死ぬ。
    ふと、この男のことを考えた。任務のためだけに生まれ、自由に生きることもないまま、苦しんで死んでいく。本人は、そんな自分の人生に疑問を持つことも、抗うこともしない。そもそも、そのような感情を持つことすらないように設計されている。彼もまた、オオガミの犠牲者の1人なのかもしれない。
    ――途端に、トドメを刺すのが嫌になった。相手に情を持つな、と何度もこの男に言われた。とことん甘いと自覚はしている。彼は戦士として死にたがっている。なのに、まだ助かると判断したら、その身体を抱え上げてしまっていた。力の抜けた男の身体は、疲労が濃く残る手脚には些か堪えた。一歩踏み締めるたび、指に、服に、生暖かいものが滲んでいくのがわかる。なんとか車まで辿り着き、汚れるのも構わず男の身体を詰め込んだ。これ以上怪我をしないように、後部座席ではなく助手席に座らせ、ぐらりと倒れそうになるのをシートベルトで固定する。頭はどうしても安定しないから、自分の肩に凭れかけさせた。
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    RoJuriri

    DOODLEあの世の公衆電話から硝子と悟に傑から電話がかかってくる話
    Call me机上のスマホがけたたましく鳴り響いていた。
    漫画ならば、ぶるぶると震えたスマホがPrrrという効果音とともに躍り上がっているところだろうが、あいにくここは漫画の世界ではない。スマホが一人でに動き、手元に来てくれるはずもなく、手を伸ばして電話に出るまでバイブレーションとベルが鳴りやむことはなかった。
    スマホの持ち主である家入硝子は寝不足だった。太陽が肌を刺すほど照りだしているこの季節は、台風などの大雨による水害、プールや川、海などでの水難事故が多発し、呪霊が蛆のように湧きやすい。その結果呪霊による被害が増加し、現地へ派遣される呪術師の数も増加していた。呪いにあてられた被害者、または祓除中に負傷した術師など、必然的にけが人の数も増加し、比例して術師で数少ない反転術式を使え、それをアウトプットでき、医療職を生業としている硝子の仕事も多くなる。けが人だけでなく、なかには術師の到着が間に合わず死亡してしまう被害者もおり、彼らの死体を解剖し原因究明に努めることも硝子の仕事であった。治療をしては検死の日々に万年寝不足であるこの身体もさすがに悲鳴を上げていた。そんな中唯一取れた休日に惰眠を貪れるだけ貪ろうと考え、ベッドの中でうとうとしていた矢先にこの仕打ちである。硝子の機嫌は地面を突き破るほどに降下していた。急患が来たのであれば対応しなければならない、仕事へのプライドただその一心のみで硝子はスマホを手に取った。
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