可愛い子には旅を日向 する、けど危ないとかなら俺と行こう
「日向、日向、日向ひっ、ごっほごほっ」
あまりに勢いのいい彼女さんの登場に「ぇえっ」とびっくりするのが大人になった日向さん。
落ち着くまで待ってから「で、何」って聞いてくれる。
「一人旅に行こうと思ってって言っても国内だけど」って嬉しそうな彼女に、「新幹線飛行機」ってまず交通機関きいてくる。
「んー、今回は飛行機で。と考えてまして。」と彼女ちゃんが言うと、「え、〇〇ちゃんと飛行機乗れる乗り方わかる」とめちゃめちゃ驚いた顔で確認に入る。
「わかるよ。」と笑う彼女ちゃんに「ほんと俺ついてけるよ」って食い気味に言う。
「日向が、ちゃんと準備して海外に旅立って行ったのも知ってるし、それを見てたからこそ一人で行こうって思ったの。」という彼女ちゃんの真っ直ぐな目を見て、「わかった。」って納得する。
「でも、夜で歩くとか危ないところ行くとかはなしだかんね」って念を押す。
彼女ちゃんが決めたことはちゃんと受け入れる日向くん。
月島 いや。賛成するとかしないとかじゃない、い·や
「月島くん、私ね一人旅行を敢行することにした。」
って言いに来る彼女ちゃんに「は」ってまず言ってから詳しく説明をさせる。
「行きたいところがあるんだ。」
「僕と行けばいいでしょ。」
「一生に一回一人旅ってやってみたい。」
「僕と付き合ってるならあきらめて。」
「かわいい子には旅をさせろって言うでしょ。」
「それ親視点でしょ。」
「あー、もうっ、ツッキー」
「いや、って言ってるじゃん。」
「そう言ってくれるツッキーは可愛いけども。」
どれだけ彼女ちゃんが一人旅をしようしようとしても、一人旅しなくても良いじゃんって結論にたどり着くように仕向けてくる。
し、上手く「そっか、」って彼女が折れたらにやりとしている。
菅原 賛成でも、こまめに連絡させる
「菅原くん、一人旅してきていい」って彼女ちゃんがウキウキしながら訊いて来たら「おー、いいよ。」ってすんなり受け入れてくれそう。
ただ、小まめに連絡させるしホテルに着いたら電話する約束をさせてくる。
彼女ちゃんの方も全然それは苦じゃないから、わかったって答える。
彼女ちゃんの方は旅行中ルンルンで過ごすけど、菅原さんの方は実は気が気でなくて、いつでも出られるようスマホを握りしめているしなんなら睨みつけている。
何も手につかない、でも引き留めるのはなんか違うだろ―って、遊びに来ていた大地さんに言ってる菅原さんはいる。
黒尾 却下
彼女ちゃんの「りょ」の一言でもう却下と言う。
旅行のパンフレット見つけた時からもう、問い詰めちゃうくらいの黒尾さんでもいい。
「いつ行くの」「俺と、行く、よな」の圧がやばい。怖い。
怖いから、一人旅の相談をするときは研磨君という立会人を連れて来る彼女ちゃんだし、毎回呼び出されてうんざり顔で座っている研磨くんは居る。
「研磨くんなら、いいっていうよね。」
「えあぁ…まぁ、いいんじゃないって言うと、思うよ」
「ほらぁっ」
「他所は他所でしょ、〇〇は俺の彼女。」
「それは知ってるっ。ホテル先から電話するってば」
「毎回デート中でも迷子になりかけてんのはどこの誰だよ。」
「…ちゃんと、人に聞ける。」
「聞いた相手が危ないやつだった、じゃ遅いでしょって。」
「じゃあ、黒尾くんがストーカーみたいに後ろから歩いてくれる一人旅だったらいいの」
「なにそれ、ちょっと面白そう」
「キレながらおもしろがんないで」
毎回このカップルの話が終わるまで待つのは嫌だからその内研磨くんも来てくれなくなるし、なんなら一人旅で行きたいところは、二人の休みがかぶったとき必ず黒尾くんが一緒に行ってくれるようになる。