masasi9991 @masasi9991 妖怪ウォッチとFLOとRMXとSideMなど平和なのと燃えとエロと♡喘ぎとたまにグロとなんかよくわからないもの ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 425
masasi9991☆quiet followDONEバレンタインのデググラ ##デググラ この世界はみんなバレンタイン初心者 やっとだ。今日は一日、いつもより長かった気がする。仕事を終えてキミとこうして寝室で落ち着くまで、ずいぶん。仕事の帰りが遅くなったってわけでも、普段より他の予定が多かったってわけでもなく、ただ単純に待ち遠しくて、ソワソワして。 もう夕食も風呂も済ませて明日の準備も問題なし、後は寝るだけ。しかしまだ眠る気はない。まだ眠くない。キミも同じか偶然か、まだまだ目が冴えているようで、ベッドの縁に腰掛けて、おれを待っていた。「グランツ! 遅かったじゃないか!」 寝室に入ってすぐに、キミはパッと顔を上げて出迎えてくれた。 すごく嬉しそうな顔をしてる。もしかしたらキミも今日のイベントのことをどこかで知ったのかな?「何をしていたんだ? 湯冷めしてしまうぞ!」 ベッドのブランケットをめくって、ポンポンと叩いて催促する。まだ眠くないから、ベッドに入る気はないんだ。でも。「デグダス!」 キミに誘われたのが嬉しくて思わずそこに飛び込んだ。ベッドの上……じゃなくて、キミの胸に。「うわっ、わわわっ」「ふっ、あは! あははっ! デグダス、キミはやっぱり強いな! 不意打ちで押し倒してやろうかと思ったのに」「力には自信がある」 ムフ、とキミは鼻息を強くして胸を張った。その胸にしがみつきつつ、キミの背後に持ってきたプレゼントを素早く隠す。これ、温度の低いところで保管しないといけないから、キミに見つからないように家の中に隠しておくのが大変だった。風呂上がりに理由をつけて取りに行くのも。 キミは甘いものが結構好きだし、きっとよろこんでくれる思うんだが。どうかな。 シーツの波に埋もれたプレゼントは、ラッピングの表面が少し結露して白くぼんやり曇っている。キミの肩越しにそれを見て、表面を指で少しなぞる。触れたところだけ色が変わった。よく冷えている。ドキドキする。「グランツ、あのー、なんだ。実はその、昨日が何の日か知っているか?」「昨日?」 抱きついていた腕をちょっと緩めて、キミの顔を間近に見る。妙に緊張して飛び込んでしまったから、中途半端な姿勢でベッドとキミの上に乗っていた。座り心地が悪い。キミの膝の上に改めて跨りなおす。「うむ。昨日は……実は……街で噂に聞いたのだが、バレンとインというものが始まったらしい!」「ぷはっ! それはそこで切るもんじゃないぜ! あっはっはっはっは!」「エッ? 着ちゃいけないのか!? ンン? でもおれは今パンツしか履いていないのに、パンツもダメか!?」「あっはっは! パンツ、パンツは……ふふっ、履いてても……いや、どっちでも、フフ、脱いじゃってもいいけど……、そうじゃない。『バレン』と『イン』じゃなくて、『バレンタイン』だ。それに日付はまだ今日だぜ、二月十四日は」「ほー! やっぱりおまえは知っていたか。さすがだなあ」「ファンタジール中、その話でもちきりだ。なんでも好きな人にチョコをプレゼントするんだとか」「そう、それだ!」 とキミは大きくうなずいて、曇りのない目でジッとおれを見つめた。口元は、ニコニコしている。「楽しみにしてたんだ」「そ、そうなのか? キミは……その、おれでいいのか?」「もちろんおまえだ。おれはおまえが好きで、おまえはおれが好き、だな!」「うん。もちろんだ」「よし!」 そんなに真っ直ぐに言われると、さっきまで笑ってちょっと落ち着いていた気持ちがまた、ドキドキし始めた。身体も熱くなってくる。湯冷めどころか。というかこんなに熱くなったら、箱の上からでもチョコを融かしてしまうんじゃないかって心配になる。 でもちゃんと、これをキミに渡さないと。 シーツの上からチョコの包みを拾い上げると、やっぱりまだほのかに冷たい。「よかった。さっきからおれはもう、ドキドキソワソワしまっていてな。日頃ちゃんと伝えているつもりではあるんだが、改めてとなると緊張するな。アッ、もしかして日頃もお伝え足りないかも知れないのだが」「そんなことはないさ。キミはいつも……いつもおれは幸せだ」「おまえが幸せでいることが一番うれしいな! でも今日は特別、改めまして」「ああ。キミにプレゼントだ」「おまえにプレゼントがある!」 ……え? ……あれっ? どっちがどっちを言ったのか。差し出してから一呼吸分ぐらいの間、ぽかんとしてしまってわからなかった。 二人で同時にぽかんとして、同時に首を傾げる。同時にあれ? なんて声を上げる。それより前に、同時に二人で、お互いの前にプレゼントを差し出している。 まだ冷たい二つのチョコレートの包み紙が、お互いの手のひらの温度でやっぱり少し結露して、白くなっている。こうして目の前まで持ち上げると、包みからは甘い匂いも漏れているような気もする。「んっ、ふふ、あはは。そういうことか!」「むむむ?」 キミは自分で握ったチョコレートと、おれが差し出したチョコレートを交互に見つめて首をかしげる。 どうやらキミは枕の下にそれを隠していたらしい。というのも、キミの後ろで枕がひっくり返っている。「こ、困ったことになったぞ! 寝る前に食べるにはチョコの量が多すぎる!」「ふはっ。食べ切れない分は、明日の採掘のおやつにしようぜ!」「そんな方法もあるのか!」「ふふふ、余ったらな。さ、どっちから食べる?」「うーん。待て待て、ここは慎重に……」 キミは二つの包みを見つめて真剣に考え始める。おれはキミの喜びそうな、キミが好きそうなお店で選んだから多分おいしいとは思うけど、キミがおれのために選んでくれたチョコもきっとおいしいに決まっている。だからどっちからでもいいな。キミの好きな方で。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow masasi9991DONE虎牙が2人で練習してる道タケ漣コツコツ練習!「ほら、さっさとやれ。簡単なんだろ」 「ッ……たりまえだ! 最強大天才のオレ様にかかればンなのォ……」 威嚇している。コイツに似てるヤツを動画で見たことがある。初めて出会う犬や人間に威嚇をしている子猫だ。コイツは俺の手元の円城寺さんのぬいぐるみに向かって威嚇している。言ってることとは裏腹に。 「じ、じっとしてやがれ、らーめん屋」 「ぬいぐるみは元から動かねーって」 「うるせェ!」 ……でも、ちゃんとぬいぐるみの円城寺さんを本物の円城寺さんだと見立ててる、って認識はあるんだな、と勝手に感心した。確かに円城寺さんに向かって威嚇してるときと、同じ顔をしてる。本物だったら適当になだめてあしらわれて終わるところだが……。 2285 masasi9991DONE暑い日の道タケ漣氷で冷やしていただきます 帰ってくるなり二人揃って畳の上に転がった。 「暑い」 「アチィ」 と口々に唸っている。 確かに今日は暑い。こんな日差しの強い時間に駅から歩いて帰って来るのはさぞ大変だったはずだ。部屋にクーラーは利かせているけど、きっと暑さはなかなか引かないだろう。 グラスに氷と、よく冷えた麦茶のピッチャーをお盆に準備して居間に戻る。……まだ転がっている。二人とも、顔も身体も熱で真っ赤だ。 で、着てるものをそこら中に脱ぎ散らかしている。気持ちはわからなくもないが……。 正確に言うと下着を除いて全て脱いでしまってるのは漣の方で、タケルは辛うじて着てはいる。着てはいるがタンクトップの裾はまくり上げられて、腹も、胸も丸出しだ。 2099 masasi9991DONEプリンを作ってくれる道流さんの道タケ漣プリンの話□1 ソイツが円城寺さんの腕に噛みついた。円城寺さんは笑って「こらこら」なんて言って、ソイツの頭を押し返している。 「腹減った!」 「さっき昼飯食ったばっかりだろ?」 「……違う。メシじゃねーやつ」 まだ諦めずに膝の上に乗り上げて迫ってくるソイツの前に腕を翳して、円城寺さんは顔を庇っている。何故ならソイツが本命で狙っているのは円城寺さんの鼻先だからだ。……多分。よくそこに噛みついてるから。 「オマエ、さっきも『まだ』って言われただろ」 「もう充分待ってやったっつーの! さっさと食わせやがれ!」 「うーん、でもなぁ……ちょっと前に確認した感じだと、おやつの時間にも間に合わなそうだ。食えるのは晩飯の後だな」 「ハァ!?」 1856 masasi9991DONE道流さんの話をしてる虎牙の道タケ漣 980 masasi9991DONE事後にいちゃいちゃしてる道タケ漣 1139 masasi9991DONEいちゃいちゃしてるだけの道タケ漣何もしていなくても 困ったことに、何もしていなくてもかわいい。 二人とも床にコロンと転がって、先日師匠に資料として渡された雑誌を眺めている。 自分たちが掲載される予定の特集シリーズのページなんかはほぼチェック済みだ。いま二人が眺めているのは、自分たちの仕事とは直接の関係はないレシピのページ。うまそうだ、とかこっちがいいだとか、時々じゃれ合うように言い合いながらページを巡っている。 今度作ってやるためにも後でしっかりチェックさせてもらおう。それはそうとして、こうして何をしているわけでもない瞬間でも……雑誌を読んでいるだけの瞬間でも、タケルと漣がかわいくてしょうがない。 そう思っていると、いつのまにか自分の手元が緩んでいたらしい。開いていた資格本がパタンと音を立ててて閉じた。その音で二人揃ってこちらを向く。 1143