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    masasi9991

    @masasi9991

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    おやすみ前のデググラ

    ##デググラ

    すぐに眠くなる


     キミはあっという間にいびきを立てて眠り始めた。おれはまだ眠れそうにない。いつものことだけど、まだ身体も心も、ドキドキして息が上がって落ち着かない。
     きっとキミも同じように興奮して疲れているはずだ。額に汗が滲んでいる。身体のどこを触っても、普段よりも、なにもしていないときよりも熱く、汗ばんでいる。寝息だけが穏やかだ。口を大きく開いて時々いびきを立てて。その無防備なかわいい唇にしゃぶりつきたくなるけど、起こしてしまうわけにはいけないから我慢。ただゆっくり眠ってるキミをこうして眺めてられるだけでも感謝しなきゃな。
     ベッドの中でキミと思う存分くっついてると、だんだんキミの熱が引いてくるのがわかる。おれを抱いて興奮していたキミの熱が、どこかに消えてしまうのは寂しい……と思いつつも、こっちも次第に落ち着いてきて、やっと眠たくなってきたような気がする。
     いつも少し寝付きが悪い。ベッドに入ってからキミと激しい運動をしているせいだというわけではなくて――むしろそんな日はよく眠れる方だけど、なにもない日はもっと夜が長い。困るほどじゃないが。キミがそこに居るから。
    「んぐ……ぐぉ」
     まだ眠りが浅かったのだろうか、キミは自分のいびきにちょっとびっくりしたらしく、少しだけ目を覚ました。でも半分以上は夢の中かな。目は閉じたまま、口を閉じてむにゃむにゃと言って、もぞもぞと寝返りを打ちおれの寝てる方に転がろうとする。おれがくっついてるから動けない。どうにか横を向いた。
    「デグダス」
     鼻先に囁きかける。小声で名前を呼んでみた。聞こえてなくてもいい。返事もいらない。起こしたくはない。ただ呼びたかっただけ。
    「うん。むにゃ」
    「フフッ」
     返事だったのかな? 相変わらず何をしててもかわいい。しかし吹き出してしまったせいで、起こしてしまったりしてないだろうか。
     そんな風に考えた途端、キミの手がおれの頭を掴んだ。
    「うわ」
     ぐいっと引き寄せられて思わず声を出してしまった。これはかなりはっきり、大きな声を出してしまった……んだけど、すぐにキミの寝息といびきが、頭の上から聞こえてくる。
     寝惚けているのか夢の中なのか、そのまま乱暴に頭を撫でられた。撫でられたのか? 単にキミが抱きしめやすいように、手の位置を変えていただけなのかも。どっちでもかまわない。
     穏やかに熱の引いたキミの腕に抱きしめられて、胸に額を押し当てながら、いい加減目を開けられなくなってきた。自分自身の熱もキミの腕の中にとけてしまう。すぐに、眠ってしまえる。


    【了】
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