masasi9991 @masasi9991 妖怪ウォッチとFLOとRMXとSideMなど平和なのと燃えとエロと♡喘ぎとたまにグロとなんかよくわからないもの ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 425
masasi9991☆quiet followDONEいつもの土ガマ ##妖怪ウォッチ かくれんぼ どうせそんなところであろうと予測の通りであった。気配が感ぜられたなどといった理屈のあることではなく、予感と言えば聞こえはよかろうが、それすら些か言葉が上等過ぎる。どうせ、だ。呆れを含んだ慣れた感情である。どうせそんなところであろう。して全くその通りであり、その影を薄明るい蔵の中にみつけた瞬間に、一つため息すら漏れた。「あれ? いつ来たんだよ」 地べたにあぐらをかいたそれが、振り返ってノンビリと言う。明るくよく弾む声は薄明るく静かな蔵のあちこちに跳ね回って響き、さながら泉のさざなみのようであった。止まった水面の透明なそこに、ぴょんと小さな蛙が飛び込んで、沸き立たせたような。「吾輩の気配にも気付かぬほど、宝を物色するのに夢中になっておったのか」「いつまで経ってもあんたが来ねえから、今日はどこかにお出かけかと思って油断しちまった。随分遅かったじゃねえか。そっちこそ、おれが来たのに気付かないなんてな」「わざと忍んで来たのではないのか」「それでもあんたはどうせ気付いてくれると思ってさ」「曲者が入り込んだことには気付いてはおったが、どうせお主であろうから急ぐこともないと思ったのだ」「それじゃ負け惜しみみたいだぜ」「挑発には乗らんぞ」 肩越しに振り向いたままケラケラと笑うその声は、やはりよく響く。締め切った蔵の中の密やかな空気につられているのか、日頃の騒がしさは鳴りを潜め、細やかな声だ。しかしよく響く。恐らく蔵の外には出ぬであろう笑い声。「なんだ、遊んでくれねえのか?」「そう暇ではない」 と言いつつ、眼前に座る大ガマに向かって手を伸ばし、肩を掴もうとしたところ。 ぴしゃん、と水の跳ねるような音がして、手のひらがすり抜けてしまった。「ゲコっ」 愉快そうな一声を上げて、姿が崩れる。水の塊となって……妙な術を使ったな。己の眉間に皺の寄ったのが、鏡を見ずともよくわかる。蔵の中は水気厳禁だ。玉や器や刃物など、あらゆる宝を仕舞ってあるため。はた迷惑。 宙に飛び散る一塊の水球、つい今しがたまで大ガマの姿に化けていたそれを如何せん。水が落ちるのはホンの寸の間だ。考えあぐねるだけ無駄というもの。眺めていれば瞬きの次の間、蔵の床に乾いた音を立てて落ちたのは、水ではなく玉であった。 大粒の翠玉。透き通った緑色の一粒を摘み上げてみれば、これは見覚えがある。いいや見覚えどころか、これはそこの棚に仕舞っておいたもの、要するに吾輩のものである。 いったいどこから水を運んできたのか不思議であったが、その水すらも幻とは。ここに忍び入って、吾輩が現れるまでの暇の間に見つけたのだろう。で、手慰みに術を……暇をつぶしに謀りを。「かくれんぼしようぜ。もうちょっと頑張って探してくれよ」 声だけ蔵のどこかから聞こえた。あちこちに跳ね返って、響く。当の本人はあの棚の影か、それともあすこか、梯子を上った二階か三階か、梁の上か。外ではなかろう。「まさか遊びといって、そのような遊びだとは」 やはり呆れる。ため息を吐いた。「まあま、たまに童心に返ってもいいじゃねぇか」 ため息が止まらぬ。が、どうせそんなところだと、始めからわかっていたではないか。どうせこのようなことになる、と胸に広がるのは呆れと何故か安堵のような、静かな安らぎのような……。【了】Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow masasi9991DONE虎牙が2人で練習してる道タケ漣コツコツ練習!「ほら、さっさとやれ。簡単なんだろ」 「ッ……たりまえだ! 最強大天才のオレ様にかかればンなのォ……」 威嚇している。コイツに似てるヤツを動画で見たことがある。初めて出会う犬や人間に威嚇をしている子猫だ。コイツは俺の手元の円城寺さんのぬいぐるみに向かって威嚇している。言ってることとは裏腹に。 「じ、じっとしてやがれ、らーめん屋」 「ぬいぐるみは元から動かねーって」 「うるせェ!」 ……でも、ちゃんとぬいぐるみの円城寺さんを本物の円城寺さんだと見立ててる、って認識はあるんだな、と勝手に感心した。確かに円城寺さんに向かって威嚇してるときと、同じ顔をしてる。本物だったら適当になだめてあしらわれて終わるところだが……。 2285 masasi9991DONE暑い日の道タケ漣氷で冷やしていただきます 帰ってくるなり二人揃って畳の上に転がった。 「暑い」 「アチィ」 と口々に唸っている。 確かに今日は暑い。こんな日差しの強い時間に駅から歩いて帰って来るのはさぞ大変だったはずだ。部屋にクーラーは利かせているけど、きっと暑さはなかなか引かないだろう。 グラスに氷と、よく冷えた麦茶のピッチャーをお盆に準備して居間に戻る。……まだ転がっている。二人とも、顔も身体も熱で真っ赤だ。 で、着てるものをそこら中に脱ぎ散らかしている。気持ちはわからなくもないが……。 正確に言うと下着を除いて全て脱いでしまってるのは漣の方で、タケルは辛うじて着てはいる。着てはいるがタンクトップの裾はまくり上げられて、腹も、胸も丸出しだ。 2099 masasi9991DONEプリンを作ってくれる道流さんの道タケ漣プリンの話□1 ソイツが円城寺さんの腕に噛みついた。円城寺さんは笑って「こらこら」なんて言って、ソイツの頭を押し返している。 「腹減った!」 「さっき昼飯食ったばっかりだろ?」 「……違う。メシじゃねーやつ」 まだ諦めずに膝の上に乗り上げて迫ってくるソイツの前に腕を翳して、円城寺さんは顔を庇っている。何故ならソイツが本命で狙っているのは円城寺さんの鼻先だからだ。……多分。よくそこに噛みついてるから。 「オマエ、さっきも『まだ』って言われただろ」 「もう充分待ってやったっつーの! さっさと食わせやがれ!」 「うーん、でもなぁ……ちょっと前に確認した感じだと、おやつの時間にも間に合わなそうだ。食えるのは晩飯の後だな」 「ハァ!?」 1856 masasi9991DONE道流さんの話をしてる虎牙の道タケ漣 980 masasi9991DONE事後にいちゃいちゃしてる道タケ漣 1139 masasi9991DONEいちゃいちゃしてるだけの道タケ漣何もしていなくても 困ったことに、何もしていなくてもかわいい。 二人とも床にコロンと転がって、先日師匠に資料として渡された雑誌を眺めている。 自分たちが掲載される予定の特集シリーズのページなんかはほぼチェック済みだ。いま二人が眺めているのは、自分たちの仕事とは直接の関係はないレシピのページ。うまそうだ、とかこっちがいいだとか、時々じゃれ合うように言い合いながらページを巡っている。 今度作ってやるためにも後でしっかりチェックさせてもらおう。それはそうとして、こうして何をしているわけでもない瞬間でも……雑誌を読んでいるだけの瞬間でも、タケルと漣がかわいくてしょうがない。 そう思っていると、いつのまにか自分の手元が緩んでいたらしい。開いていた資格本がパタンと音を立ててて閉じた。その音で二人揃ってこちらを向く。 1143