「俺ってさ、レオのことが好きなのかな……?」
やっすい大衆居酒屋のベトついた机に、ぽとりと焼き鳥を落とした。既に冷めきっていたし、身が硬くなっていたからあまり罪悪感はない。だけど、そのままにしておくのも気が引けて、ひとまず串にまた突き刺して、食べ終わった皿の上に移した。それを凪がぼーっと見つめている。
凪は手持ち無沙汰に、ソフトドリンクに刺さっていたストローで氷をつついた。とっくの昔に凪のドリンクはビールから甘いジュースに変わっている。酔いが回ったのか、ほんのりと頬を赤く染めて、艶光りする机に突っ伏していた。
「なんで疑問形なんだよ? ってか、どういうこと……?」
「だから、俺ってレオのこと好きなのかな? って」
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