いやよいやよも「ノイマンくんあげる。」
食堂でご飯食べてるノイマンくんの頭の上に乗せる
ノイマンくんは丸い頭してるのでノイマンくんの目の前に滑り落ちた
「うわ、なんなんですか?」
嫌そうな不機嫌さを隠す事はない。
「……チョコレート?」
疑問符を浮かべながら僕をみる。
「そのチョコ美味しいそうでしょ?期間限定なんだ。特別に君にあげるよ。」
「……ありがとうございます。」
警戒されながらもお礼を言われた。
(今日はAランチの気分だ。)
Aランチを受け取りまだ食べてるノイマンくんの正面に座る
迷惑だ。と目が言っている。
「向こうで食べないのですか?」
「僕がどこで食べようと君には関係ないよね?」
「真正面に座る必要あります?」
ノイマンくんは食べ終わったのかデザートのプリンを食べはじめた。
「僕のプリンもあげるよ。」
ノイマンくんのトレーにプリンを置いた。
「トライン少佐体調でも悪いのです?熱でもあるのでは?」
少し引かれながらも、心配そうな声で聞かれた。
「さすがに失礼すぎない?」
と、言ってから気付く。もしかして今日がなんの日か忘れてる?いくら自分を蔑ろにするとはいえ、誕生日を忘れるか?……いや、忘れるどころか今日が何日かわかってない可能性もある。
「ねぇ、ノイマンくん。今日が何日か分かる?」
「今日ですか?」
めんどくさそうに返された。
「今日は……あっ……9日ですね。」
端末で日付確認したノイマンくんは気付いたようだ。気まずそうに少し照れ臭そうにノイマンくんは答えた。
「6月9日だね、ノイマンくんの誕生日だよね。おめでとう。」
僕だって誕生日のお祝いくらいはする。まぁ、半分嫌がらせだけど……ノイマンくんからはされてないけどそれはそれだ。
「ありがとう、ございます。だからショートケーキ味なんですね。」
ノイマンくんにあげたチョコの味は期間限定のイチゴのショートケーキ味だ。
「プリンはお返しします。『食べたかった。』と嫌味言われたくはないですから。」
「さすがに言わないよ!」
クスクスとノイマンくんは笑い立ち上がった。プリン食べ終わったようだ。
「チョコレートもらいましたので、これ以上のプレゼントはあとが怖い。チョコありがとうございます。」
と、チョコをポケットにしまい、トレーを持って立ち去った。
僕の目の前は返されたプリン。
(ノイマンくんがお礼言うなんて)
「雨じゃなく雪降りそうだな〜」
プリンを食べながら思わず声に出てしまう。
今日はノイマンくんが産まれ日。嫌な思い出の方が多いかもしれない。でも君を祝いたい。って思う人はたくさんいるんだ。それでもわからないかもしれない。
おそらく端末にお祝いのメッセージ届いていたのだろう。あとでダリダに聞いてみよう。