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    hiyoshi_TB

    うたプリの腐小説を書いています。
    カミュセシを中心に、色々なCPを書くので。
    キャプションをご覧になってから、閲覧してください。

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    hiyoshi_TB

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    アンケで同列二位のレンカミュ・リクエスト。
    【「それはまるで呪いのよう」で始まり、「寄り道にも意味はある」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば5ツイート(700字)以内でお願いします。】

    それは、まるで呪いのような恋だった。
     仕事のあと、彼は誰となにを話しているだろうか。
     オレ以外にも、プライベートな笑顔を見せているだろうかと。
     一時に気になってしまえば、見えるところにいない時のことを想像して胸を焦がす。
     そんな恋愛を、レンはしたことがなかった。
     器用に恋情を隠してはいたが、聡いカミュには無駄な努力で。
     もの言いたげな視線をよこしながらも、お互いに心地よい距離を保った友人関係を続けていた。
     ある日、カミュ宅を訪れてしばらく共に過ごしている時に。
     「居心地よすぎて、帰りたくないなぁ」
     本音をまじえた冗談で、笑顔を見せたレンを
     「お前は、俺を求めているのか?」
    唐突に問い詰めた。
     逃げ道を作ろうと思いめぐらせても、上手く頭が働かず。
     まっすぐ見据えるアイスブルーのまなざしを、誤魔化すことはできなかった。
     「バロンを、愛してるよ。でも君には国があるのに…」
     恋の伝道師とも思えぬ弱気な発言で、レンが俯く。
     「気にするな、時に寄り道も悪くない」
     答えを聞いてレンが顔を上げ、そっと自分の唇でカミュの唇をふさいだ。
     丁寧にカミュをソファに倒したレンの首に、手を回す。
     熱に潤むレンの青い瞳を見つめ返し、カミュが薄く笑った。
     『この愛で思い知らせてやる、寄り道にも意味はあると』
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    💯❤❤❤❤❤💙💙💙💙💙❤❤❤❤❤
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    hiyoshi_TB

    DOODLEアンケで同列二位のカミュレン・リクエスト。
    【「ずっと子供でいたかった」で始まり、「浅はかな考えでした」で終わる物語を書いてほしいです。できれば7ツイート(980字)以上でお願いします。】
    文字数少ないですが、二位なので大目にみてくださいw
    ずっと子供でいたかったなどと、レンは思ったことがない。
     子供の頃はちやほやされても、自分の家や外見を見ている者ばかりだった。
     どうしようもなく、常に愛に飢えていた。
     最後まで自分を見てくれなかった父親を、恨むことはなかったが。
     叶わなかった空虚は、今でも心のすみに残っていた。
     家族で楽しむ行事が近づくと、自分がいかに一般的な家庭で育たなかったかを実感する。
     それでも、今は一緒に過ごしてくれる仲間がいる。
     大人ぶって尖っていた頃から、変わらず近くに居た。
     たくさん知らなかったことを教えてくれ、一緒に笑いあう仲間で友達。
     笑おうと思わなくても、レンは笑顔をみえせるようになっていた。
     そして…
     「そろそろ起きろ」
    優しく起こしてくれる、美しく気高い恋人。 
     あたたかいベッドで、レンがゆっくり目をあけた。
     隣でカミュが、ふとんから上半身を起こしてレンの髪をなでている。
     レンはちらと視線を時計にやると、再び目を閉じた。
     「まだ大丈夫だよ」
     言いながらすり寄ると、カミュがふっと笑って鼻先にキスをする。
     あまりに幸せで、レンの閉じた瞳が熱くなる。
     『ハッピーでも、 574

    hiyoshi_TB

    DOODLEアンケで一位だった『カミュセシ』です。

    【「私は晴れの日が嫌いだった」で始まり、「明日はきっと優しくなれる」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば13ツイート(1820字)以内でお願いします。】
    とのことでしたが、最初の書き出しだけセシルの口調に変えています。
    「ワタシ、晴れの日が嫌いでした」
     共に住んでいる部屋でソファに並び、くつろぎながらテレビを見ていた時にセシルが言った。
     ニュース画面には、今年成人を迎える若者たちの希望に満ちた様子が映し出されている。
     不思議に思いつつ、カミュがセシルを無言で見つめて続きを促した。
     「アグナパレスでは、ワタシの誕生日は三日前から祝いの行事が始まります。でも小さい頃は晴れの日だからと、知らない人たちが次々に会いに来るのが窮屈で…」
     いつも宮殿内で自由にすごしていた小さなセシルは、祝賀用の動きにくい服がキライだったし。
     外部の人間が入ってくる時期は、行動も制限された。
     王と王妃たる両親は、招待客からの挨拶に応じていて不在。
     いつもの倍以上の側使いに取り囲まれ、母の膝に甘えに行くことすらできなかった。
     当時を思い出したのか、セシルが横にあったクッションを抱えてむくれる。
     「贅沢な悩みだな」
     ため息と共にカミュが言うと
     「子供だったのです」
    言い訳をするセシルに、カミュが遠くを見つめて口にした。
     「俺は子供のころから、騎士だったからな」
     その一言で、背景を察したセシルが息をのむ。
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