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    miori_529s

    @miori_529s

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    miori_529s

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    甘さまの素晴らしい作品が大好きで生まれたファンレターです!
    受け取って下さり、ありがとうございました!!


    【甘さまの素晴らしい作品のリンク】
    鬼水 - ama #poipiku https://poipiku.com/212605/10338060.html

    その一欠片まで、全部 がらりとその身に纏う空気を変えて愛の言葉を告げてくる鬼太郎に、水木は思わずたじろいだ。
     鬼太郎からすれば、引き金を引いたのは水木の方だと言うのに。
     何も知らないような顔をする水木の姿を見て、鬼太郎は堪らない気持ちになる。
     

    「頭は打ってません」
    「なら、何でいきなり……」 
    「心の声」


     全部、聞こえてました


     鬼太郎の言葉に、水木は固まった。
     

    「……は?」
    「先程倒した妖の影響なのか……貴方の考えてる事が全部筒抜けだったんです」


     嫉妬、してくれたんでしょう?


     そう言って、鬼太郎は緩やかに口角を上げた。
     こちらを射抜くその瞳の熱に、水木はこの身を跡形も無く焦がされそうな心地がした。
     言わないつもりでいた心の奥底にある本音を意図せず暴かれて、水木は逃げ出したくて堪らなかった。
     その気持ちに従って水木が立ち上がろうとすると、それを阻むように鬼太郎が強く腕を引いた。
     バランスを崩して前のめりに倒れそうになるが、危なげなくしっかりと抱き止められる。 
     水木を抱き締めたまま、鬼太郎はそっと耳元に唇を寄せた。


    「………僕の全部は、貴方の物です」


     そして、貴方の全部は僕の物でしょう?


     そんな事を言ってくる小さな恋人は、水木の口から答えを聞くまで逃がしてはくれないだろう。
     観念したように息をついて、水木は問いかけに答えようと口を開いた。


    「……とっくの昔にくれてやったよ」


     皮膚の一欠片も残さず、全部な


     水木の答えを聞いて、鬼太郎は満足げに笑った。

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    PROGRESS年内に本にすることが叶わなそうなので、プロットを公開します。
    いつかブラッシュアップして本にできたらいいな

    鬼水/全年齢/水が死にます
    鬼が自分の想いに気づく話

    登場妖怪:センポクカンポク
    大きなヒキガエルのような体と、人間のような顔を持つ。家に死人が出ると、死んだ者の掛けむしろのもとに現れる。死者の霊魂の番をし、墓場まで道案内をする役目を持つ者と考えられている。
    鬼水 輝きの名前季節は春
    ゲロゲロ、というセンポクカンポクの声から始まる

    「ただいま、水木さん」「よぉ水木」
    「鬼太郎!ゲゲ郎!今日も来てくれたのか、嬉しいよ。 お帰り」ぎゅっと抱きしめる

    「砂かけばばあから美味しいニシンの佃煮をもらったんです、一緒に食べましょう」
    「それはいいな!ニシン蕎麦にするか。さ、あがりなさい」

    ・料理をしてる光景
    ・食べる光景
    ・将棋をして遊ぶ光景
    ずっと水木の笑顔を眩しそうに見る鬼太郎

    ゲロゲロ
    カァー カァー 

    「そろそろ日が暮れますね」
    「…帰るのか。」
    「えぇ…でもまた来ます。ここで待っててくださいね」
    「ああ、待ってる。またな」

    鬼太郎が帰る際に後ろ手に戸を閉めると蜃気楼のように想い出の光景が消え去り、
    家がボロ小屋になる
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