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    はじめ

    @hajime2ver

    主に仕事中の現実逃避。
    刺さる人にだけ刺さってくれたら良い妄想など。
    基本イロモノが多いと思うので自己責任でお願いします。

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    はじめ

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    仕事中に若干現実を逃避していた🎈🍨メモを後からまとめたやつ
    お題お借りしました

    #類カイ
    similarity

    悪魔の囁き付き合ってる類カイ



    ワンダーランドのセカイにあるベンチに座って、類が眠っていた
    カイトがそこに通りかかり気付くと、ちょこん、とその隣に座る
    昨晩は現在鋭意制作中のロボット作りにのめり込んで眠るのが遅くなったと言っていたから、休憩にと座ってそのまま眠ってしまったのだろう
    カイトは苦笑しながら、眠る類の顔を覗き込んだ
    日頃好奇心に満ち溢れてキラキラしている金の瞳は瞼の奥に、にこやかに弧を描く口元は弛く開いている
    起きている時に比べてだいぶ幼い印象になるな、と相手が眠っているのを良いことにまじまじと見てしまう
    同衾した際はどうしても自分の方が先に寝落ちてしまうから、こんなにまじまじと類の寝顔を見つめることはない…と考えて、カイトは一人顔を赤くした
    セカイの穏やかな日差しと風に吹かれて、類はすやすやと気持ち良さげに眠っている、これは当分起きそうにない
    (眠っている間なら、少しくらい触れても良いかな?)
    もたげた好奇心を、カイトの中の悪魔が肯定し、天使がそれを否定する
    (眠っている今の内、何をしたって分からないよ?)
    (せっかく気持ち良さそうに眠っているのに、もし起こしてしまったら可哀想だよ)
    うーん、と少し悩んだカイトだったが、静かに手を伸ばすと類の頬をふにり、と優しく摘まんでみた
    柔らかな肌触りを感じたが、類に起きる気配はない
    それに気を良くして、カイトは更に身を寄せると先程触れた頬に唇を寄せた
    ちゅ、とリップ音すらしない、静かな、本当に一瞬触れてるだけの可愛らしいキスだ
    直ぐに離れたカイトは、(えへへ…)と一人満足そうに赤面している
    (((僕だけの秘密だ)))
    こんなこと、恥ずかしくて類くんには言えないね、と
    カイトは天使と悪魔、三者の意見を擦り合わせると、未だに眠っている類の負担にならないよう、そうっと身体を預けた

    一方、実は類は起きていた
    最初にカイトが隣に座った辺りでぼんやりと意識が戻ってきたのだが、寝ているフリをしていたのだ
    何故って、類の中の悪魔が
    (このまま寝たフリをしていれば、カイトさんの可愛い姿が見れるのでは?)
    と囁いて、誰も異を唱えなかったからである
    カイトに気付かれないように、そっと薄目で様子を窺うと、何やら一人で顔を赤くしている
    何でそんな可愛い顔をしているんだと思う暇もなく、頬をふにり、と力なく摘ままれる
    そして頬に一瞬だけ訪れた柔らかな感触は、間違いなくカイトの唇で、
    (!?)
    余りのことに類は内心バクバクしながら、けれどここで「実は起きていました」なんて言えば絶対にもうこんな可愛いことはしてくれないだろうから、必死に寝たフリに努めた
    その内こてりと身体まで預けてくるのだから、いつまで寝たフリを続けていれば良いかなぁ、と悩みながら、もう少しこのままで良いか、と目を瞑り続けた
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