ろっくうっど除霊探偵局風パロのロゾ仲間(イースト組)を霊の世界に取られたゾロ
17歳
武器は三代鬼徹と閻魔
戦闘力が高い 覇気と呼ばれる特殊な力を扱える
前日譚────────────
家族のいないゾロは地元の探偵局でイースト組と出会う。探偵局からはゴミのように扱われながらも、彼らと一緒に危険な仕事をこなすうちに彼らは家族のような大切な存在となっていく。特にルフィは相棒的存在だ。
ルフィは、いつか霊の世界に行くという。幼いころに自分を助けるためにあちらの世界に残った兄を迎えに行くのが夢だと語る。
そんなの無理だと思いながらも、ゾロはその時は自分も行くと約束する。
順調に仕事をこなしていた五人。
しかし簡単な仕事だと聞かされていた館で最高レベルの怪異と直面する。
どう考えても自分たちの手には負えない。
ゾロはそれでも諦めずに戦おうとしたが、撤退するべきだという仲間の意見を尊重して撤退を決める。
全員で戦いながら入り口に戻ろうとするも、途中で仲間が負傷したり武器が尽きたりしてそれも難しくなる。
ルフィはゾロに一人で戻って助けを呼んでくるように告げる。
それなら戦闘よりも分析が得意なメンバーを行かせるべきだとゾロは主張したが、既に通り道は過酷な道行きで戦闘が得意なゾロでやっとな状態。
ゾロはすぐに戻ると約束をして、後ろ髪を引かれながらもその場を後にした。きっとルフィやぐる眉が保たせるだろう。
しかし入り口の扉は閉ざされていた。
なんとか窓を破って外に出ると、待っているはずの局員はおらず、電話も霊障で繋がらない。
そうしているうちに館が炎に包まれる。ゾロは仲間の元に戻るために館に飛び込んで爆発に巻き込まれる。
病院で目を覚ましたゾロは、入院着のまま病院を抜け出して館に赴く。
しかし館は焼け落ちていた。歩き回っても仲間の遺品一つ見つけられない。
新聞を立ち読みすると、遺体は見つかっていないという。
探偵局の職員によって探偵局に連れ戻されたゾロは仲間の葬式に参加させられる。泣き崩れる仲間の友人や姉(マキノさんやカヤやノジコ)や表情を失っている仲間の知人(ゼフ)を見て、誰もゾロを責めないけれど、ゾロは自分が残るべきだったと思う。
マキノさんが泣きながら「ルフィはエースに会えたかしら……」と溢したことで、ゾロはルフィがあっちの世界で生きている可能性に気づく。
まさかそんなあり得ない。
しかし、ルフィは昔あっちの世界に迷い込んだことがあると言っていた。
兄を残して戻ってきたから、兄を迎えに行くと言っていたのだ。
ゾロは地元の探偵局を抜け出して、あっちの世界に行く方法を考えはじめる。
まずは、住むところと食料、仕事が必要だ。
そして知識も。
しかし身寄りもないし小学校にも行っていないゾロは働き口も見つけられない。
そんな時に落ちていた新聞に載っていたトラファルガー探偵局の募集広告を見つけたゾロは、
住み込みで仕事も得られる条件を気に入って、トラファルガー探偵局を訪ねた。
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トラファルガー探偵局の局長ロー
いけすかねえ傍若無人イケメン19歳
メイン武器は鬼哭 銃や爆薬も得意
コラさんが残した家が職場兼住居
入ってはいけない扉があったり偏食だったり目の下にクマがあるなど、ゾロから見れば神経質
食事の所作が丁寧、身なりが整っている、大学を中退しているなどいいとこのお坊ちゃんであることがうかがえる
覇気を扱えるが、戦闘よりも感知の方が得意
封印具(ホルマリン漬けの瓶みたいなやつ)に白熊(ベポ)の首の霊を入れて可愛がっている変人。ベポは喋る
なにやら色々秘密がある
トラファルガー探偵局の局員のペンシャチ
仲良し21歳と20歳
二人とも戦闘はそれなり
二人で家事をこなしたり、情報収集やちょっとしたハッキングなどでローをサポートしている
ペンシャチもローと同居している
ゾロの強さを羨ましく思いながらも、ローが背中を預けられるような人間はありがたいし、ゾロはいいやつなので仲良くなっていく
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ペンシャチがゾロを驚かせようとベポを瓶から出して威嚇させるも、ゾロは難なく刀を抜いてベポを除霊しようとする。ベポの悲鳴で目を覚ましたローはパジャマのまま応接間に飛び込んできて、ゾロと刀を交える。
「何をしにきた」
「めんせつ?そのクマを除霊したらいいんだろ?」
ローはペンシャチを叱りベポを戻して瓶をよしよし撫で回しながら、ゾロに「着替えてくるから待て」と言って自室に戻った。
次に現れたローは寸分の隙もなくキッチリと身なりを整えていた。
ローはゾロの霊感力や戦闘力を気に入ってお試しで雇いれた。
しかし浮浪児よりちょっとマシなだけのゾロの生活態度が気に食わなくて叱りつけることもあった。
だが、ゾロが教育を受けていないためにほとんど字を読めず、風呂に入りたがらないのは風呂が贅沢だと思っているからで、暖かな部屋で眠ったことすらないことに気づいて態度を軟化させていく。ゾロは「求人」と「探偵局」と「住み込み」の文字だけを見て面接を受けにきたらしい。ローは暇な時にゾロに文字を教え始めた。
ローはとりあえず簡単な仕事にゾロを同行してみたが、強いだけでぜんぜん駄目。高価な家具に傷をつけて赤字を出してしまう。
別の仕事でも連携もとれず、迷子にもなるゾロにイライラしていたが、集中力が途切れた瞬間に依頼主の子供が霊に襲われてしまう。ゾロが子供を庇ったので子供は無事だったが、ゾロは怪我をしてしまった。
文句を言う依頼主に、ローは「危険な場所で子供をうろうろさせるな!」とキレる。報酬もいらんとキレて、ゾロを連れ帰って怪我の処置をする。
「怪我をするのはいただけないが、子供を守れたのは良かった」とローはつぶやく。
(依頼主の子供が亡くなったローの妹に似ていた。妹は自分の目の前で霊に襲われて亡くなっている。そのトラウマでとっさに動けなかった)
いつも怪我は適当に放置していたゾロは大事にされているようでむずがゆい。
それまでリビングの床で座ったまま眠っていたが、ペンシャチによってようやく部屋が用意されたので屋根裏だけど自室を手に入れる。しかし仲間たちとは雑魚寝のようにして眠っていたので、一人っきりの空間は少し寂しい。結局ベッドの上で刀を抱えて座ったまま眠るようになる。
ゾロの怪我の処置をしてからゾロの態度が軟化した。家具を傷つけないよう気をつけるようにもなった。迷子はどうしようもないが、霊が出ればちゃんとやって来るのでローは叱らなくなった。
ついには戦闘員一人では受けられなかった仕事にゾロを同行して除霊を成功させる。
四人とベポでパーティーを行うが、楽しい食事中にも関わらずゾロは早く切り上げて自室に帰ってしまった。
疲れたのかとローが様子を見に行ったら、ゾロは一生懸命本を読んでいた。リビングに積み上げられていた本の一冊で、あちらの世界について書かれたものだ。チラシの裏に下手な字でメモされていたのは、あちらの世界への行き方だった。
ローは無理だと叱りつけた。
ローもまた、あちらの世界への行き方を探していた。あちらの世界のことを調べていたらしい恩人が消息を絶っていた。
ローは子供のころに親戚の子供が目の前で消えるのを見た。そして一週間後に再び突然目の前に現れたのも見た。しかし、三人で居なくなった子供は1人少なくなっていた。
だから、恩人があちらの世界に行ってしまったのだと思っていた。けれどどれだけ調べても、あちらの世界から生きて帰った人はいないし、ローの話を恩人以外で信じる人もいなかった。
それに戻ってきた二人も錯乱していて要領を得ず、一人は記憶を失っていた。一人亡くなったことで精神がやられたのだろうと結論づけられていた。
あっちの世界には行けないとゾロを説得するも、ゾロがルフィの名前をだすとローは言葉を失った。
ローはルフィの親戚だった。
あの時も後にも誰も信じなかった話をゾロだけが信じていた。
しかし本に書いてある行き方は何度試してみても上手くいかなかった。
「他の行き方を探そう」
ローの言葉に、ゾロは初めて安心したように笑った。