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    atomicboy7m

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    atomicboy7m

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    メイポが覚者にささやかな悪戯をするお話

    休憩時間45分殴り書きの修正したやつ

    悪戯「わっ!」

    純真な性格のポーンが覚者様の背中を軽く両手で叩きながら大きな声を上げる。最近彼女の中で流行っている遊びだ。

    「………」

    覚者様も最初は多少驚いたものの今ではすっかり慣れてしまい何の反応も無い。彼女が驚かそうとしているのを気配で察している様だった。

    「も〜、覚者様なんでびっくりしないんですか?」

    「いい加減諦めて下さい、覚者様もお困りです。」

    不満げな声を漏らす彼女に私は自制を促した。覚者様が困っているというのは本当は嘘なのだが、そう言わなければ彼女はやめないだろう。規律を乱す行動は程々にして頂かなければ。

    「別にいいじゃないんですか?覚者様別に嫌がってないんですし。」

    突然今まで黙っていた奔放な性格のポーンが割って入る。いつも余計な彼の言動は同じポーンとは思えない。私が呆れていると彼は急に声を潜めて私に囁いた。

    「…本当は貴方もしたいんでしょう?」

    彼の言葉に胸がざわめいてしまった事に私は動揺するしかなかった。


    ____________________
    かねがね思っていた事がある。異界のマスター達とその専従ポーン達との関係を見てきたが、色々な形があるとはいえとても距離感が近い方々が多く、若しかすると私と覚者様の関係は些か固すぎるかもしれない、と。そう、だからこれは決してやましい事などではない、より良い関係を築く為に必要な遊び心というものだ。

    「………」

    荷物の整理をしている覚者様、さてどうしたものか。純真な彼女の様な真似は流石に気が引ける。覚者様の後ろ姿を眺めていると、そよ風が吹いてきて覚者様の綺麗な御髪をなびかせた。そうだ、髪を少し触ってみよう。それならば埃が付いていた等と言えば何とでもごまかせる。私は覚者様の後頭部の髪を指でそっとかき上げた。

    「ひゃんっ…?!」

    覚者様が声を上げる。それは予想外に甘く私を激しく動揺させるのに十分な響きだった。

    「……?!」

    こちらを振り返り髪を触った相手が私だと認識した覚者様もまた激しく動揺していた。珍しく大きく開かれ揺らぐ瞳、上気して鴇色に染まる頬。私は意外過ぎる覚者様の反応に弁明も忘れ食い入るように見つめてしまった。そんな私にまた、奔放な彼がどこからともなく背後に現れ囁いた。

    「あなた好みのいい反応でしたね。」

    ____________________

    昨日の私の出来心による失態以降、覚者様は殆ど顔を合わせてくれなくなった。今も一切こちらの様子を確認することもなく私の少し前を歩き続けている。私を唆した奔放な彼は「別に怒ってはなさそうだし平気ですよ。」等と無責任に言っていたが、覚者様のこの態度からして何かしら抱いているのは間違いが無かった。しかし表情が見えなければ流石に私も覚者様の心境を把握出来ない。私は心苦しさにいてもたってもいられず、覚者様に昨夜の弁明をする事にした。

    「覚者様、昨日の事ですが…」

    こちらに振り向く覚者様、奔放な彼の言う通りその表情から怒りは感じられなかった。今の内に覚者様の心境を把握しておかなければ。覚者様のこの表情は…期待と不満、物足りなさ、寂しさにも似た……表情を丁寧に読み取る内に、一つの可能性に気が付いた。

    (…もしや覚者様は顔を合わせてくれなかったのではなく)

    答えに辿り着いたその瞬間、目の奥に火花が散った。

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    atomicboy7m

    MOURNINGタイトルどおりのお話です。メイポ視点。長いよ。
    暴力シーンあり、エロは無し、ちょいホラーっぽいかも。
    一応ウルリーケが村長にならなかったハーヴ村が舞台です。
    ※竜憑きで覚者だけ生き残るのは、覚者の意志の力か、メイポが芽生えた意志の力で辛うじて覚者だけは守っているんじゃないかな〜と思ったのでこの小説上ではそんな感じでやってます。
    竜憑きメイポとヤンデレ覚者ギイアアッ!!

    魔物の醜い断末魔が黄昏時の静かな街道に響き渡った。私が魔物に刺した大剣を引き抜くと、傷口から噴き上げた血飛沫が夕焼けで赤く染った地面を更に赤く染めあげてゆく。

    もう何体こうして殺しただろうか。辺りは無数の魔物の死骸に塗れ、血と肉の臭いが充満していた。

    しかし駄目だ、まだ足りない。もっともっと壊したい。壊さなければ。早く。今すぐに。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    事の発端は何日前だったか。覚者様が突然妙な事を仰った。私の様子がおかしい、と。やたらと暑がったり、時折苦しそうにしているらしい。言われてみれば確かに、時折頭の中に痛みとは違う、血が上る様な苦しい感覚に襲われていた。不思議な事に覚者様から指摘を受けるまで自らの異常に自覚がなかった。
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