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    syuka_0w0

    @syuka_0w0

    4月~新参。新快(広義)が好き(*´ `*)

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    syuka_0w0

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    2024.5.4べったーより
    チューしてるだけ。くど誕祝いも込めて。
    このタイトルから始まる合唱曲があるんです。

    【新快/小話】穴の空いた靴下GW中日。
    季節外れの夏日となったが、幸いにも一日雨の心配なく、絶好の洗濯日和。
    外にアレがウヨウヨ泳いでおり、軟禁を余儀なくされている黒羽は、朝から喜んで大物を片付けた。

    ひと仕事を終え、腕を大きく上げ、ぐーっと伸びをする。
    時刻はまだ13時半。
    昼食後のおやつには些か早いが、

    「アイスでも食べてのんびりするかなー」
    チョコレートは別腹だ。
    黒羽は、パタパタとスリッパを軽快に鳴らし、階段を降りた。

    ふと、リビングを覗くと、ソファの背もたれから、家主のヘタが見えた。
    ソファに深く背中を預け、脚を組んだ姿勢で、黙々と新刊を繰っている。
    「くどー、シーツ干して来た」
    「…あぁ、サンキュ」
    「その体勢、腰悪くするぞー」
    「…あぁ」
    「珈琲飲む?」
    「…悪ぃ」
    「いいよ、俺もキッチン行くし。
    あ、工藤。その靴下、穴空いてる」
    「ん?……あぁ」

    黒羽の言葉に、工藤は一応手元の本から顔を上げたが、さして興味もなさそうに再び目線を落としてしまう。
    「ちゃ・ん・と捨てろよ?」
    「まぁ、その内な」

    これは、歩くのに支障が出るまでは捨てないな。
    黒羽は半目でヘタを眺めた。

    工藤という男は、大概ナルシストでカッコつけの癖に、人目につかない場所では割とズボラでルーズだったりするのだ。
    掃除や片付けが出来ない訳ではないが、元々の性分か、幼なじみ宅に居候していた仮姿時の弊害か、とりわけ自身の身なりには無頓智な所がある。

    すっかり本の内容に集中してしまったらしい工藤は、思考を纏めている為だろうか、時折組んだ足先を左右に動かしては、ぺらりと頂を捲っている。
    ちらちら視界に入るソレに、黒羽は嘆息し、若草色のエプロンの紐を外しながらソファの内側へと回った。
    工藤の足元に膝をつけば、小さく空いた穴から、先日黒羽が削り揃えた、まあるい爪がちらりと顔を覗かせていた。

    「ほんと、仕方ないご主人だよな」
    ちゅ、と爪先にリップ音を落とし、両足の靴下をくるくると脱がせていく。
    キッチンで湯を沸かしている間に、新しい物を持ってきてやろう。
    そうだ、ダッツも回収しなければ。
    再び立ち上がろうとする手をくんと引かれ、思わず黒羽は工藤の上に乗り上げた。

    「あ、の…工藤サン?」
    「黒羽、寝た子を起こした責任は取れよ?」
    何が工藤のスイッチを押してしまったというのか。
    先程まで寵愛を注いでいた本には、誕生日プレゼントとして黒羽が渡した栞が挟まれ、ローテーブルの上で鎮座していた。
    此方を見上げる工藤は、にっこりと弧を描いていたが、その瞳は全く笑っておらず、双蒼には確かな熱が宿っている。

    「親父ギャグ、かよ…」
    太腿に当たる硬度に思わず及び腰になった黒羽だが、工藤の指先が首の後ろに回ると、大人しく瞳を閉じ口付けを受け入れた。
    「ん…ぅ…」
    角度を変え、深くなっていくにつれ、思考がぼんやりとしていく。
    (部屋に上がる前に乾くといいな…)
    生理的に潤んだ視線の端で、丸めた靴下が、ころころとソファ下へ転がっていくのが見えた。


    外では、真っ白なシーツが、風を受け一際大きくはためいた。
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