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    a3m_ryu8

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    a3m_ryu8

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    アビちゃん目線でにょいまんさんを語ってもらった。イケメン。

    アビちゃん目線のドレスコノノイ♀コノエ艦長に腰を抱かれながら登場したノイマン大尉はモデルのようだった。
    「アルバート、一応お聞きしますが私もあれくらいやったほうがよかったですか」
    「余計な気を回すな。僕とて通り一遍の護身術は出来る」
    「それでは私はエスコートされるだけでいいと?」
    「当然だ。艦長も艦長だ。どれだけきな臭かろうとも一応パーティーという場においてレディにやらせるなど……」
    多分ノイマン大尉が勝手に仕込んできたものだと思います、とは口出し出来ずに黙るしかない。
    私が聞きたかったのは格好の方なのだけど、今更聞くこともできない。多分、ノイマン大尉のことだから仕込むためにあんなデザインを選んだんだろうけど。
    軍人である以上、任務あれば受けるしそれにあった格好は選ぶとはいえ、まさか背中全部見せてるとは思わなかった。
    同じアークエンジェル乗組員のユリー軍曹はスカートなのにノイマン大尉はパンツスタイルで、いつもはスタイルのよさを隠すためにやってるんじゃないかとすら今日の格好を見ると思う。ヒルダと同じタイプなのかもしれない。
    「アルバート、アビー、お疲れさま」
    「お疲れさまです」
    「アビー、君は敬礼しなくていい。警戒されても面倒だからね」
    コンパスのコノエ艦長とアルバートへと招待されている以上、二人はいつもの軍服で、その横にいるパートナーなんて大体同じ軍人では?なんて思うのだけれど、艦長は何かを警戒しているようだ。
    「では大……彼女のことも?」
    「よろしくお願いしますね、アビー。アルバートも」
    ファーストネーム呼びのミレニアムクルーとは違い、ノイマン大尉は普段私達のことを頑なにファーストネームでは呼ばない。突然すぎてアルバートなんて普段はまず見ることのない鳩が豆鉄砲を食らった顔をしている。
    アルバートを見るコノエ艦長の目が笑ってない。
    コノエ艦長、独占欲強そうだなんてみんなで笑ってたことがあるけど、実際それを目の当たりにはしたくなかったな……
    「アレクセイ、腕、痛いです」
    「ん?すまないね」
    お二人が付き合っているのは知っているけど、だからって目の前で甘いやり取りを実際に見るのは初めてで、なんだかいけないものを見ている気がした。フラガ大佐とラミアス大佐のやり取りはもっとさっぱりと見られるのに。
    「アルバート、ちゃんとアビーをエスコートするんだよ」
    「当然です。アビー、腕を」
    「腕だけでお願いしますね」
    名門ハインラインの家で叩きこまれているだろうからエスコートの腕前そのものはあまり心配はしていないけど、コノエ艦長とノイマン大尉に当てられて腰を抱かれたりしたらたまらないので、先に釘を刺す。身長差がありすぎて絶対にどっちかがこけるだろう自信がある。
    差し出された手を取って歩きはじめれば、来た時同様にこなれた様子で腰に手を回して歩く艦長とノイマン大尉が目に入る。二人だけの世界に見えるけど、多分会話は甘くないだろうのはすぐにわかる。
    パーティーとは面倒なものだ。
    「こんなことをやるならパートナー必須とかにしなければ俺たちもこんなことしなくてよかったのにな」
    「口調はそれでいいんですか?」
    「必要なのはアレクセイとアルバートであってそのパートナーじゃないからな。そこまでは見てないさ。適度に力を抜いておいた方が楽だぞ」
    完璧にただの綺麗な人になるつもりなのかと思ってたのに、そんなことを忘れさせるような態度をとるくらいだ。コンパス所属の上級士官が必要なのであって、そのパートナーは何かのオマケっていう雰囲気をここまで露骨に出されているのに私以上に苛立っているな。
    「ノ……アーノルドもやっぱり嫌です?」
    「勿論。でもアビーよりは来た理由がはっきりしてるからまだマシだろうけどな」
    「そういうものですかね?」
    そう言えばこんなにしっかりと話したのは初めてかもしれないなんて、思っていたら背中を押された。
    「えっ?」
    アルバートと身長差を少しでも合わせるために、少し無理をして履いた高いヒールのせいで上手くバランスが取れない。転ぶっ……!!
    「大丈夫か?」
    「だ、大丈夫です」
    腕で抑えつつほぼ身体全体でノイマン大尉は私を受け止めてくれた。私よりも衝撃を殺したノイマン大尉の方こそ怪我しそうな感じだけれど……
    「こんなところで怪我するわけにいかないからな」
    多分、王子様ってこういう感じなんだろうな。
    「アビー!大丈夫か?おまえ、人のパートナーに怪我をさせかけておいて、謝罪もなしに逃げようとはどういうつもりだ!」
    あなたのパートナー、今別の人のパートナーの腕の中にいるんだけどそれはいいのかな?コノエ艦長も逃げ道を塞ぐ方に動いているけど、私だけ何か知らなかったの?

    「ノイマン大尉かっこいい!!」
    「声が大きい!」
    「アルバートがアビーの事をパートナーってしっかり言うなんて、絶対何かの作戦だったよね……」
    「私もそう思う。でも何もないってみんな言うのよね……」
    「艦長、早くラブラブしたかっただけとかは?」
    「ジェミーは艦長の事何だと思ってるのよ……ねえ、アビー?」
    「でもそれもありそうなのよね……お礼言い忘れたからノイマン大尉探しに行ったら物陰で隠すように抱きしめてた艦長がいたから、さすがに逃げたわよ」
    「キャー!!ラブラブだ―!!私も見たい!」
    「次はジェミーがパートナー役やるといいわよ」
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