矛盾するそよりん 一生懸命キスしてるそよりん可愛いな。目を開けてつい見てしまった。
「ちょ、ちょっと、愛音ちゃんキスしてる時目閉じてて言ったでしょ……」
「あー、ごめん、ごめん」
「今度目開けたらしばらくキス禁止だから」
手で目隠しされてもう一回ってキスされて、そよりんの唇と舌の感触に集中する。こんなの興奮しないっていう方が無理な話だ。
「ねぇ、目開けないからもっとしてもいい……?」
「……好きにすれば」
それを私は肯定のサインと受け取ってまたそよりんの唇に自分のを重ね合わせた。そよりんの唇が柔らかくて気持ち良かったから、何度も繰り返しした。
「ちょっと、愛音ちゃんがっつきすぎ」
好きにすればって言ったのはそよりんだし、先にキスしてきたのもそよりんなのに理不尽じゃない? って思った。
「うーん……じゃあ、今日はこれぐらいで終わりにして……」
おくねと私は言い切ろうとした。
「もう少しして」
がっつきすぎって言われたから辞めようとしたのに、矛盾じゃない? そう思った。
「いや、なんでもない……何か私今変なこと言ったかも……」
「ん、じゃあ、そよりんがそう言うならもう少ししよっか」
私はヘラヘラと笑ってそよりんの頬が真っ赤に染まるのを見ていた。