「お、荀攸さーん」
「李典くん。お疲れ様です」
「お疲れです。よかったですね、プロジェクト成功して」
「えぇ。本当に……李典くんと楽進くんのおかげです。ありがとうございます」
「当たり前のことをしただけです、俺は」
口調こそ淡々としているが、荀攸の言葉が素直に嬉しい。思わずニヤけそうになる。
けれど、そのあとに続いた一言に、思わず眉をひそめそうになった。
「先ほど、楽進くんと三人で打ち上げの食事をしようと話しまして……李典くん、どうでしょうか?」
「それは…いいですね」
(行動早いな……楽進。あーくそ、出遅れた)
「食事なんですが、楽進くんのリクエストで……俺が作ることになりましたが、それでもよろしいですか?」
「えっ、荀攸さんの手料理!?全然アリです!」
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