騒音と潮騒ガシャン!と不意に騒音が響く。
ああ、そんな時期か。
「うわぁっ!な、なんです?!」
寝床に転がって俺の鰭で遊んでいたシェイクが飛び上がるので心配しなくていいと抱き上げてやる。
その間にもガシャン、ドゴ、バリバリ、と騒音は増していく。
「…爆弾隊の中に、酷く壊れてしまっている奴がいてな。出撃していないと不安定になって、ああして暴れてしまうんだ。」
「そうなんですか…。あの、窓、閉めますか?少しは静かになると思いますけど…。」
ものすごい騒音になってきているのになんで閉めないのか不思議なのだろう。
音が響く度に背鰭をびびびと震わせて警戒するシェイクを腹に抱き寄せて鰭で覆う。
「…すまんが、これでしばらく我慢してくれ。幾らかしたら、止むはずだ。」
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