ALL 単発ネタ 二次創作 龍のうたった祭り歌 詩作 よーでるDOODLEロミジュリをテーマに即興詩が浮かんできたのでメモ。ジュリエットは恋に落ちて夢から醒めた 時間が止まったの。あなたを見つけた瞬間 それまでのわたしを忘れてしまった 人混みの中、手が触れ合って すべての明日が今になった 家族は言うの。やつらは私の家族を奪った それはわたしが生まれる前のこと あの方がわたしにしたのはひとつだけ わたしに見惚れて時を過ごしただけ あなたのいない一瞬なんて要らない 時が過ぎ去って明日になればいい 夜よ明けて、明けないで あなたの影を見つめていたい 家族が死んだの。あなたに殺されてしまった それまでのすべてに追い立てられた 人混みの中、刃を突きつけて すべての明日が消え失せてしまった みんなが言うの。やつはお前の家族を奪った それはこの街みんなが望んだこと わたしがあの方に望んだのはひとつだけ 724 よーでるDOODLEジャンル指定は偏愛モノ。今回は真っ当だな!散文詩になりました。「台風」「扉」「燃える関係」 嵐が来たわ。扉を閉めたの。ええ、ふたりきりね。あなたとわたし、ただそれだけ。ああ、雨音がうるさいわ。風が雨戸を叩いてる。見て、雷だけがわたしたちの明かり。それでいいの。 ええ、世界にあなたとわたし、ふたりきり。それでよかったの。これがいいの。これだけで、わたし満足なの。どうして、ただそれだけのことが叶わなかったのかしら? 嵐が来たの。あなたが他の人と笑い合うたび。私は走り去って扉を閉めたわ。だって、雨音がうるさくて。雷が眩しいの。目を開けてられない。風が。わたしを叩くの。耐えられない。 どうして、世界にあなたとわたし、ふたりきりじゃなかったの? そうじゃないと耐えられない。あなたがわたしに笑いかけてくれたなら。それだけで良かったのに。 719 1