テスデイでタヒねたもう元の星に帰ることの叶わない宇宙人デイが、契約の最後テスカに自分の死を喰ってもらう話。
死にかけでも最期まで冷静なまま変わらない様子のデイと、いつもよりご機嫌で声が優しいテスカ。
いつも通り二人の会話をした後、痛みのないように心臓を抜き取り、目の前で食べてあげる。
それは最期の願い。“戦いの神”は捧げられた生贄を残らず平らげる。
そしてそこには何も残らなかった。
その肉体は人間のまま。
理不尽な運命に晒され続けた異邦人の最期に痛みはなく。
復讐は果たされなかった。
だがその死は誰にも渡されなかった。
空に向かって手を掲げるのが癖なデイ。
本人も無意識なのか、何故そんなことをしているのか、全く心当たりがない。
そして訪れた最期の時。
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