テスカに通り魔魔力供給されるデイさん異聞帯のとある建物にて、会議中のカルデアと現地チーム。
そこに突然扉を蹴破って現れる、血塗れのテスカトリポカ。
そのテスカと目が合った瞬間、これから何が起きるかを悟り、逃げようとするデイビット。
だが隣の部屋に逃げ込む前におもむろに腕を掴まれ捕まってしまう。
テスカもいつもの装いとは違い、戦闘モードで手は獲物の血を滴らせたまま、怪我を治してもいない。
何より久しぶりの戦闘で気が立ち、ひどく興奮していた。
せめて隣の部屋か、人の目の届かない部屋の奥に移動したいデイビットは、なんとかしようと踏ん張るが、力尽くで背後の壁に叩き付けられ、その場で魔力供給を要求される。
顎の関節を鷲掴み強制的に口を開けさせられ、その舌に牙を立て血を啜られる。
異聞帯の細かい情報が欲しくて、会議の事前に面倒な偵察を頼んでいた手前、魔力供給するのも吝かではないが、時と場所を考えて欲しかったデイビットと。
思ってた以上に割に合わない面倒な仕事だった事と半分以上は嫌がらせの為に、わざと他の連中の前で好き勝手に振る舞うテスカ。
(この時点でもう機嫌は直ってるので、目と目で会話してる)
もう気が済んだのがわかって、今すぐ引き剥がしたいデイビットと。
それが分かっているが、その様を面白がって止める気の全くないテスカ。
その間も魔力供給は続き、想定以上に失った魔力量に身体が追いつかず、意識が朦朧とし始めるデイビット。それに気付いたテスカがやっと解放すると、崩れ落ちそうになる身体を、まるで今までに扱いが嘘のように丁重に抱え上げる。
そのまま偵察の結果をデイビットに伝えると、魔力が全快したテスカはいつもの装いに姿を整え、煙と共に姿を消すのだった。
疲労感にぐったりとした身体を起こしながら、散々血を啜られてズタズタになった口内を治すデイさん。
偵察結果を分析しながら会議の続きを再開しようとするデイビットと、その間ずっとその場にいた現地組と、モニター越しにずっと観てたカルデア組で、もう一悶着起きろ。