baroque原因不明の謎の大災害によって、世界のあらゆるものが崩壊し、人や物すべてが歪んでしまった世界。
大災害が起こったその日から、空は赤く染まり、日が沈むことも朝が訪れることもなくなってしまった。
都市は破壊され荒廃し、歪んだ者たちの呻き声が堪えず聞こえてくる。
そして歪みの影響は、精神だけではなく肉体にまで影響を及ぼし始めていた。
地上で辛うじて生き残っていた者たちは、徐徐にその形を留めることが出来ず、変異し『異形』となった。
それは歪んでしまった人間の成れの果て。一度『異形』と化し、奇怪に歪みモンスターとなった人々にすでに理性はなく、残酷な殺戮が日々絶えることはなくなった。
失った記憶と罪の意識に苛まれている“主人公”の男は、今にも終末を迎えそうなその世界で目覚め、その地を彷徨っていた。
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