ALL フロデュ マレデュ エスデュ yuzenchiyo5DONEエスデュ卒業後同棲してるやつエは多分ひm音をなるべく立てないよう、慎重に歩みを進める。御近所さんとのトラブルも避けたいが、何より、同居人を起こしてしまわないように。けれど、ようやく辿り着いた部屋の扉を開いたら、まだ明かりがついていた。「おかえり。今日はまた一段と遅かったじゃん」「ただいま。・・・・・・寝ててもいいんだぞ?」「昼寝したから眠くないんだよねー」「そうか。ならいいが、いやあんまりよくない気もするが」リビングのソファで寛いでいたエースはおもむろに立ち上がって、キッチンに向かった。先程まで見ていたのだろうスマホは無造作に机に置かれ、ロック画面に表示されている時刻はとっくに日付が変わっている事を示している。順調に出世するにつれて帰りが遅くなっていくデュースを、エースは毎日必ず寝ずに出迎え、朝も必ず同じ時間に起きて見送っていた。初めの頃こそ夜更かしはよくないとデュースは咎めたが、そのうち、それを少し嬉しく感じている事に気付いてからは、あまり煩く言わなくなった。「夕食は?何か食った?」「いや、何も。でももう夜中だし軽いものがいいな・・・・・・オムライスとか」「いやがっつり食う気満々じゃねーか! 2008 1