Recent Search

    yuzenchiyo5

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 4

    yuzenchiyo5

    DONEふろでゅ
    ぴっしぶからそのまま持ってきた仲良しやつ
    オクタヴィネル寮内、モストロ・ラウンジ。
    学生が経営しているとは思えないほど上品な雰囲気が漂う店内の隅で、給仕を担当している寮生から簡単な現状報告を受けているジェイド・リーチの元へと、別の寮生が慌てた様子で駆け寄った。

    「ジェイドさん、すみません!急ぎ対処してほしいのですが」

    息を切らしながら話す寮生を一瞥し、大体の状況を察する。この寮生は先程、シフトなのに出てこないフロイドの様子を見に行くと言っていた。大方、フロイドは気分が乗らないからと寮の自室でごねているのだろう。店内はそれなりに混雑しているが、今出ている人員だけで事足りているので問題はない。さっさと別の仕事を振ってあげるとしましょうか、と店内の状況を確認しながら軽く聞き流していたら、途中で出てきた単語に少々表情を固くする。

    「それで、デュースが『力尽くでも出てもらう』って言って部屋に向かってしまいました・・・・・・」

    デュース・スペード。フロイドの”お気に入り”である彼も、今日は同じシフトであった。機嫌のあまりよくないフロイドとそれを”力尽く”で連れてこようとするデュース。なるほどたしかに、急ぎ対処しないといけないようだ 6311