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    yuzenchiyo5

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    yuzenchiyo5

    DONEまれでゅ
    転寮と書いて誘拐と読む話
    マレ様がちょっと拗らせすぎちゃってる気がする


    最初エスのターンだけで愉快な長さになってしまったので削りまくりました
    「なんで誰も起こしてくれねーんだよ!」
    「そんな物好きいないっつーの」

    エースはいつもの数倍慌ただしく朝の身支度を整えながら、とっくに支度を整え寮を後にしようとしていたルームメイトに文句をぶつけた。
    自分で設定したアラームを自分で無視して寝続けたのだから、まぁ自業自得ではある。

    「ちぇっ、いつもだったら・・・」

    空いているベッドに腰かけて靴を履きながら無意識に呟くが、その手がピタリと止まる。
    いつも寝過ごしかけた時は、誰かが起こしにきていたような気がするのだが。

    「うおっ、やべぇ!」

    今はそんな事を考えている場合ではなかった。鞄に荷物を乱雑に突っ込んで、頭の中に引っかかった疑問を振り払うように、エースは全速力で寮の廊下を駆け抜けた。





    どうにか遅刻は免れる事ができた。が、朝食は食べ損ねてしまい、空腹のせいで午前中の授業は殆ど集中できなかった(ちなみに監督生には”いつもと同じじゃない?”と言われた。納得いかねー)。

    「はぁー・・・腹減った・・・・・・」

    そんなこんなで待ちに待った昼休みだ。いつものことながら混雑している食堂で適当な顔見知りに声をかけ席を確保してもらい 8215

    yuzenchiyo5

    DONEふろでゅ
    ぴっしぶからそのまま持ってきた仲良しやつ
    オクタヴィネル寮内、モストロ・ラウンジ。
    学生が経営しているとは思えないほど上品な雰囲気が漂う店内の隅で、給仕を担当している寮生から簡単な現状報告を受けているジェイド・リーチの元へと、別の寮生が慌てた様子で駆け寄った。

    「ジェイドさん、すみません!急ぎ対処してほしいのですが」

    息を切らしながら話す寮生を一瞥し、大体の状況を察する。この寮生は先程、シフトなのに出てこないフロイドの様子を見に行くと言っていた。大方、フロイドは気分が乗らないからと寮の自室でごねているのだろう。店内はそれなりに混雑しているが、今出ている人員だけで事足りているので問題はない。さっさと別の仕事を振ってあげるとしましょうか、と店内の状況を確認しながら軽く聞き流していたら、途中で出てきた単語に少々表情を固くする。

    「それで、デュースが『力尽くでも出てもらう』って言って部屋に向かってしまいました・・・・・・」

    デュース・スペード。フロイドの”お気に入り”である彼も、今日は同じシフトであった。機嫌のあまりよくないフロイドとそれを”力尽く”で連れてこようとするデュース。なるほどたしかに、急ぎ対処しないといけないようだ 6311

    yuzenchiyo5

    DONEエスデュ
    卒業後同棲してるやつ


    エは多分ひm
    音をなるべく立てないよう、慎重に歩みを進める。御近所さんとのトラブルも避けたいが、何より、同居人を起こしてしまわないように。
    けれど、ようやく辿り着いた部屋の扉を開いたら、まだ明かりがついていた。

    「おかえり。今日はまた一段と遅かったじゃん」
    「ただいま。・・・・・・寝ててもいいんだぞ?」
    「昼寝したから眠くないんだよねー」
    「そうか。ならいいが、いやあんまりよくない気もするが」

    リビングのソファで寛いでいたエースはおもむろに立ち上がって、キッチンに向かった。
    先程まで見ていたのだろうスマホは無造作に机に置かれ、ロック画面に表示されている時刻はとっくに日付が変わっている事を示している。

    順調に出世するにつれて帰りが遅くなっていくデュースを、エースは毎日必ず寝ずに出迎え、朝も必ず同じ時間に起きて見送っていた。
    初めの頃こそ夜更かしはよくないとデュースは咎めたが、そのうち、それを少し嬉しく感じている事に気付いてからは、あまり煩く言わなくなった。

    「夕食は?何か食った?」
    「いや、何も。でももう夜中だし軽いものがいいな・・・・・・オムライスとか」
    「いやがっつり食う気満々じゃねーか! 2008