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    fuji_u2dch

    「藤浪」名義で支部をメインに活動しています。此処には支部に置かない/置けないものをぽいぽいしていきます多分
    @fuji_u2dch

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    fuji_u2dch

    MEMOCharles、Charles!血濡れた一族、国の番犬!

    ——ああ、割れた鐘は、二度とその音を鳴らされない。

    彼らの作品としてまず最初に考えた結果性癖の福袋みたいな設定になりすぎてお蔵入りした「一族シリーズ」について。なお藤浪の初期の作品は大抵ここから着想を得ています。
    「一族シリーズ」メモ『とある一族の話』

    シャルル、と名付けられたその青い瞳の少年は、国が有する優秀な技術者である二人の両親の元に生まれました。

    機械工学を専攻し国のマザーコンピュータの開発にすら関わった父親と、国の諜報機関の第一線で働く母親の間に生まれた彼は、類稀なる頭脳を持った明晰な子供でした。
    乾いた大地に雨が染み込むように、父親からは機械に関する知識を、母親からは諜報のイロハの手ほどきを受けて育った少年は、国が欲する「人材」として育っていきました。
    彼は優秀でした。彼の父親も母親も彼を慈しみ、愛を持って彼を育てました。彼はそれを良く享受しながら、優秀なる人材へと育ちました。
    少年はいつか自分もお国のため、国民のために働くのだと理解していました。そこに疑問などはありません。痛いのも苦しいのも嫌いですが、そういうものなのだと受け入れておりました。大きくなったら、父と母のようになるのだと、信じていたのです。
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    fuji_u2dch

    MOURNING亡国の死神のおはなし。或いは何処かの国にいる情報を一手に担った、爪を出さない鷹のおはなし。

    完成させる未来が一切見えないので供養しておきます。古参ふぉろわが覚えているか分かりませんが一応説明すると「一族シリーズ」です。なお文章ではないです。文章ではない。これは(書きたいところしか書いていない)箇条書きと言うんだ
    亡霊の墓を暴く夢の中だ。
    そう、これは夢の中だ。或いは過去の懐かしき記憶の回想。
    自分も彼も、今よりほんの少しだけ背丈が低くて、今よりもっと若いときなのだろう。
    対面する彼の顔は見えない。長い前髪が目を覆い隠してしまっているのだ。深い深い海の底のような瞳を。
    彼が口を開く。
    常の軽々しい声とは異なり、それは重く、決意に満ちた声だった。
    「これだけは、譲れへん。例えグルちゃんの頼みでも、僕は絶対にこれだけは曲げん」
    思えば、彼が明確な意思表示をするのはとても珍しいものだった。確固たる意思なんて持ち合わせていないように見えて、その実、磐石とした決意とプライドを持ち合わせている彼は、それを他者から隠す。何枚ものヴェールを重ね、煙に巻いて、その中身を決してわからせない。性分なのか、誰かからの教えなのか。まぁそんなことはどうでもいいのだ。大切なのは、そんな彼が自分に言い放った内容。
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