御祝儀鳥皮ああもうこれなんて罰ゲーム?
助けてあつしくん、十四松兄さーん。
いまボクがいるのは、都会の雑踏と喧噪の中でも更にその中心とも言える飲み屋街の中の一店舗。
いや、ゆるりとした田舎の喫茶店マスターが職業のボクには、それだけでも居心地よくないんだって。
一応個室を用意してもらったとはいえ、そこかしこから聞こえる下品な大笑いは遠慮なく薄い壁を突き抜ける。うっざ。
そしてその騒音以上にこの状況を罰ゲーム足らしめているのが、ボクの対面に座ってるふたりの男の存在。
「いやいやだからさあ!こう……なんつーの?あいつがひとりで家にいるときに行くじゃん?そんで丁呂ちゃん、訪問者が俺だって分かって、照れて目線逸らしながら扉をスー……って開いて迎えてくれるのよ。あれ!!あれさぁ!なんかめっちゃエロくね?愛人のお迎えって感じじゃね?」
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