美味シンジ。 Q。
ネルフ本部にて、プレートに乗せられたご飯が出てくる。
シンジくんは、仕方ないと言った表情でカトラリーを手にとり、ひとすくい。
そしておそるおそる口へと運ぶ。
ピキーン!
何かが身体を走ったシンジ。食事をしていた手を止める。
そしてプレートをもち、部屋の出入り口へと向かう。
なぜか扉がスライドして開く。
「やあ、碇シンジく……」
カヲルが様子を見に来たようだが、シンジが黙ってカヲルを押しのけると、廊下をズンズンと歩いていった。
「シ、シンジくん?」
元司令室
そこにはケッタイなゴーグルをつけたアゴヒゲ親父と詰め将棋の本を読んでいる冬月が居た。
彼らは暇を持て余しているのか、何かをするわけではなく淡々と時が過ぎるのを待っていたようだ。
1186