心の辺心の辺
卒業の時に告白するのは、私にとっては良くないと思うことでした。
なぜ良くないのかと誰かに問われたら、そうですわね。きっと責任が取れないからと答えるのでしょう。
レースの世界を悔いなく終えて、卒業式を終えた私は、大学へと進路を決める。続く学生生活。そんな自分に、貴女を幸せにすると言える保証はなく、だったら、大学卒業後に、貴女に「好き」と伝えたい。それこそが完璧なプランだと、私は、胸に秘めて貴女の元を離れたのです。
大学生活の最中は、貴女に会うことはしませんでした。何度も会おうと思いましたが、大学が忙しく、なにより貴女も新しいウマ娘の子との生活が始まり、よほど忙しくなっていた。
3659