屍の一族と大男長年連れ添いサテマナの話(最初しんどい)
何だかんだ付き合って、事実婚みたいな感じで数十年一緒に生きてきた二人。
相変わらずガタイは良いものの、老いて性格の柔和さがより滲み出ている近所の人気者おじさんサテツ君。
あの頃よりもぐっと大人っぽくはなったものの、見た目はまだまだ若くて美人のマナ君。ちっちゃいグール達を引き連れてよく買い物したりしてて、いつまでも若々しくて仲の良い御家族ねぇってことで有名な二人。
ある日ちょっとした喧嘩みたいになる。
それまでの関係性に対する甘えから「アンタ俺をいつまで待たせる気ですか」と言ってしまうマナ。
本当はそこまで言うつもり無かったし、本気で転化してほしいわけでもない。
この人はこの年まで人間のままで来たのだし、最期まで人間として終わるのだろうと思っていた。でも心の片隅に捨てきれずに取ってある本音が少し混じってしまった。
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