大晶。後天性にょた。リハーサル室で4人それぞれが個々の練習をしている。練習してはスマホを見てまだここにいない晶からの連絡が未だ入ってこない黒曜はイラつき始めている。
スターレスは比較的設備が良くない。なので誰かが走ってくる音はこのリハーサル室にも例外なく響く。やっと来たか、と全員がドアの方を見る。黒曜が怒鳴ろうとするがその声は途中で消えた。
「おまたせー。ん?何その顔。」
扉から入ってきたのは筋肉質な、俺らが待っていた男ではない。俺よりやや背が低く、声だって高い。本来男にはないはずなのに胸が大きな膨らみをしていた。
水色の髪の女はキョトンとした顔でメンバーたちの顔を一人一人覗く。
「えっと、きみは.......」
突然の女に驚きつつも鷹見がやっと声を出す。
886