言いましたよね。俺の方が、我慢できなくなるって「小野寺、ちょっとだけ充電させて」
仕事が一段落ついた後の束の間の休憩時間に高野さんが抱きついてくる。そのまま顎を持ち上げられてキス…されそうになった所で慌てて止めた。
この数週間忙しくてまともに触れ合ってないから、高野さんが求めてくる時は必然と俺も同じように高野さんを欲しくなってる訳で……だからこそ困る。
「……今、は…俺が我慢できなくなる、から…ダメです」
こんな風に答えれば高野さんがどう反応するかなんて分かってるけど……。
「……それって、煽ってる?」
案の定、高野さんの手はそのまま俺の腰を撫で回す。
「ちがっ……ん……ッ」
ダメだって言おうとした瞬間に唇を塞がれた。
後頭部に添えられた手にグッと力を入れられて上を向かされる。
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