レン散歩「お弁当もった!水筒も持った!おやつヨシッ!」
レンはリュックを背負うと玄関へ走った。
「散歩してくる~~~!」
「気を付けてね」
奏はレンの背中を見送る。
成人女性が散歩する荷物ではないが、どこかで誰かと遊んでいるようなので奏は何も言わなかった。
レンは秘密のトンネルを見つけていた。
場所は秘密だが山中に洞窟のようなトンネルがあるのだ。
レン以外は自然にできた洞窟と判断するだろうが、その洞窟の長さの異常性に気づいたならばレンのように「自然にできたトンネルか~」などという判断はせず、近づかないようにするだろう。
レンにも恐怖心はあるがこういうときには全く違和感も感じることもないようで好奇心で洞窟の中を探索した。
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