ラプンツェルぱろ12の時、森で不思議な少年に出会った。小兎を追いかけて森の奥に来てしまい途方にくれていたら、籠を持ち野の草を採っている所に出くわした。
近くの村人かと思ったが質素でも清潔感がある服と平民にしては所作が綺麗で、艶のある黒髪と灰銀の瞳が印象的だった。迷子だと言うと森の外に案内してくれるという。
どこに住んでるのなぜここにいるのと少年に矢継ぎ早に質問しながらついていく。不躾な気がしたが気になって仕方ない。彼は曖昧ながらもぽつぽつと質問に答えていく。森の奥で暮らしてる今日は野草を採りにきた普段は森の外にでない。他にも色々話した。初めて会ったのに何故かとても彼の事が知りたい。
森の外近く、大人達の騒がしい声がする。もう大丈夫だなと彼は踵を返すので慌てて名前を聞いた。肝心な事を聞き忘れるなんて。彼は少し悩んで持っていた籠の中から野草を1つ渡してきた。瑞々しい、これは
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