1146番が咽頭の班長とデートすると聞いて驚いた。
だってアイツは班長に殴られた事があるんだぜ?!
「班長はやめとけよ」
「そうだよ、何されるか分かんないよ」
「大丈夫だ。キラーは俺を心配してくれているだけだ」
俺たちの反対をニコニコと受け流して1146番は待ち合わせ場所に出掛けて行ったのだった。俺たちが気になって後をつけてしまうのも無理はないと思う。
……そして俺たちは見てしまったのだ。
1146番が、班長の前で緊張しまくってガチガチになっている。班長が手を伸ばしても避けたり逃げたりしないで頬を染めて固まっている。
「……お、おい……」
「……うん……なんか、すげえな……」
「恋だな」
「ああ、恋だね」
俺たち三人の意見が一致した瞬間である。
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