まろんじ 主に作業進捗を上げるところ 今は典鬼が多い ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 560
ALL 典鬼 お返事 水琴窟 一次創作 人間女子 江たろ がるまで 宇奈七 エルモリ ファフナー ファンノク ブルマリ むつじろ 何か その他 とうらぶ おヘル誕 ヘルルナ まろんじPROGRESS2023/07/10左右非対称に流れる銀の髪の下、こがねの瞳が瞬いた。 950 まろんじPROGRESS2023/07/08あくる朝には雨が上がり、空は澄んだ色をしていた。「神なびの森も、色付き終わったのでしょうか」 962 まろんじPROGRESS2023/07/07雨音の中、唸り声が泥のように低く響き渡る。鬼の視線の先には、萌黄の布があった。 1202 まろんじPROGRESS2023/07/06-2鋸の歯のような、ぎざぎざとした葉が見える。「北東は鬼門、そこに鬼の嫌う柊を植えて封じているわけだな」 1138 まろんじPROGRESS2023/07/06大宝律令に定められた『一里』は、およそ五百メートルであったとされる。大典太が拠点を出てからそのくらいの距離を走ると、紺の布を被いて早足に進む鬼丸を見つけた。 931 まろんじPROGRESS2023/07/05「その草は、軒端に干して乾かしておくれ」 地蔵にそう命じてから、ふと明円僧都は考え込んだ。雨の音を聞いているようにも見えた。 1024 まろんじPROGRESS2023/07/04……鬼丸は初めの報告者、歌仙は文武に通じる隊長。地蔵と古今伝授は潜入調査……。俺が選ばれた理由が分からんと思っていたが、大典太もそう言えばよく分からんな。 1991 まろんじPROGRESS2023/07/03平安時代がそれとは知らず終焉を迎えようとする頃、西洋の百年紀にして十二世紀に、六振は降り立つ。場所は三条高倉、九条民部卿の姫君の邸付近である。 1303 まろんじPROGRESS2023/07/02-2即ち、歌仙兼定、古今伝授の太刀、地蔵行平、膝丸、鬼丸国綱、大典太光世である。 2179 まろんじPROGRESS2023/07/01女、と鬼丸は呼びかける。尊大に聞こえそうだった。「お前の主人は誰か」 1349 まろんじPROGRESS2023/06/30大典太は既に、自身の本体を頭上にかざしていた。その威風堂々たる刀身から、異様な霊力を感じ取ってか、眼前に迫った敵が一瞬怯む。 841 まろんじPROGRESS2023/06/28-2「鬼が登場する歌だから一応控えておくか、と思っただけだったんだが……」そこまで言って、鬼丸はふと口を噤む。 920 まろんじPROGRESS2023/06/28大典太光世が広縁に持ち出していた灯明の灯りに、影が差す。室内にいた者が出て来て、大典太の肩越しに手元を覗き込んだのだ。 1208 まろんじPROGRESS2023/06/23【典鬼】「之定ァ、カウンターに二名だ。熱燗二つ」居酒屋のカウンター越しに、すらりと背の高い和泉守兼定が声を張る。厨房から顔を出した歌仙兼定は、来客に目を瞠った後、微笑んだ。 5529 まろんじPROGRESS2023/06/19【典鬼】「言われる、っていうと……」ごろり、と鬼丸は、天井を睨みつけたまま仰向けになった。 1236 まろんじPROGRESS2023/06/18【典鬼】二貫の新鮮なずわい蟹が本丸の酒場に運び込まれ、そしてあっという間に消費された、その翌日である。 975 まろんじPROGRESS2023/06/17【典鬼】和泉守は少し得意そうな顔になった。居酒屋の柔らかな灯りで陰影がつくと、彼の直線的ではっきりとした目鼻立ちがよく分かる。 1428 まろんじPROGRESS2023/06/16本丸の地下にある酒場は、酒や料理が好きな刀剣たちが交代で店主を務める。 1393 まろんじPROGRESS2023/06/09【典鬼】病を寄せ付けない霊力のせいだろうか。本丸は目下、風邪の大流行の只中にあるというのに、大典太は軽『症』で済んでいる。 1980 まろんじPROGRESS2023/06/08【典鬼】非番を自室で過ごしていた大典太光世の、スマートフォンが鳴動する。メッセージが届いていた。 2593 まろんじPROGRESS2023/06/03大典太は一旦、口を閉じた。目隠しの下で、瞳をきょろきょろと動かす。 1334 まろんじPROGRESS2023/06/02【典鬼】直に暗くなったので、大典太は火を熾した。己の傷を手当てする。鬼丸よりいくらか出陣経験が多いのもあり、手早く済んだ。 1482 まろんじPROGRESS2023/06/01【典鬼】ぱちぱち、と焚き火の爆ぜる音がする。しかし、そこから発せられるはずの光は、今の鬼丸国綱には届いていない。 1944 まろんじMOURNING2023/05/30その日は結局、夜が更けてしまう前に晩酌を終えることにした。 1862 まろんじMOURNING2023/05/28【典鬼】月のように白っぽい鬼丸の手が、銚子を置いた。彼は、己を見つめる大典太を見返す。 966 まろんじMOURNING2023/05/27【典鬼】「……それから」透明な酒が盃に注がれ、朱塗りの内側に濡れた艶を浮かび上がらせた。 1153 まろんじMOURNING2023/05/26【典鬼】それから一刻経つか経たないかの後、大典太と前田が浴室へ入ると、先に大包平と鶯丸が湯船に浸かっていた。大包平の、常から大きな声が響く。 1192 まろんじMOURNING2023/05/25【典鬼】大典太光世はこの日、前田藤四郎と馬当番に入っていた。馬場で小雲雀を走らせたり、草地を歩かせたりする途中、畑仕事をしている刀剣たちが目に入った。 1332 まろんじPROGRESS2023/05/20-2それは、身の丈が七、八尺に届こうかという赤鬼だった。手足は丸太のように太く長く、頭には大きく曲がった角が生えている。 1676 まろんじPROGRESS2023/05/20厨に銚子を返してから一刻ほど後、鬼丸は外に面した廊下をひとりで歩いていた。刀剣が寝起きする長局からは遠い共有区画なので、物音にはさして気を遣わなくて済む。 1347 まろんじPROGRESS2023/05/19──蔵に仕舞うというんだから、俺は出されて使われるまでは自分を、そこにいないものと思うことにした。 1839 まろんじPROGRESS2023/05/18「お、鬼丸さん……」 前方から名を呼ばれて顔を上げると、乱が警戒するように瞳を尖らせていた。何だ、と尋ねようとして、声を失う。 1998 まろんじPROGRESS2023/05/17本丸内の畑や果樹園、厩や馬場のある区画は、草木に覆われた自然豊かな場所だ。野生の動物も何種類かおり、図鑑を作ろうとする刀剣もいた。 1480 まろんじPROGRESS2023/05/16短刀の小夜左文字、脇差のにっかり青江、打刀の陸奥守吉行と宗三左文字、太刀の大典太光世と鬼丸国綱、隊長は大典太光世。 2037 まろんじPROGRESS2023/05/14-2その日の買い物当番は、大典太光世と鬼丸国綱だった。他に行きたいと希望する刀剣もいなかったので、二振で行くことになる。 2040 まろんじPROGRESS2023/05/14【完】「おれを何だと思ってる」 盃を持ったまま、鬼丸は大典太を横目で睨んだ。 3062 まろんじPROGRESS2023/05/13-2その日の晩酌は、大典太光世が酒を用意する番だった。彼が持って来たのは桃色がかった春酒で、桜のような色に見えた。 1501 1234