根津虎太よりヒロ君の事が好きな皆様へこんにちは！おれ、茶山虎太(ちゃやまこた)！
間違えた！今は根津虎太だよ！ヒロ君…、根津浩臣(ねずひろおみ)君の夫です！ヒロ君はとっても優しくて格好良くて、ベッドの上で見せてくれる顔が可愛くて…、これ以上は止まらなくなっちゃうからまずはココまでね…！

…ちょっとリュー何その顔？『浩臣はお前だけのもんじゃねぇ』？
も～！おれ別に｢おれだけのヒロ君｣なんて言ってないでしょッ！…本当はその方が良いけど。
わかったよ！ヒロ君は「おれとリューの家族」！訂正します！

リューのせいで話がそれちゃったよ～…。
あ、それでね、最近おれ達も沢山の人に見てもらって色んな人にヒロ君の魅力が伝わっているの凄く嬉しいって思ってるんだ(*⌒▽⌒*)！

ちゃんとハッピーエンドにする予定の配団今日最後の配達は、うちの近所の団地だった。
インターホンが無いので、呼び鈴を鳴らし
「お届けものです」
と声を出した。

中から「はーい、お待ちください〜」と声がした。
部屋から出てきたのは小柄な男。
「ありがとうございます、暑い中ご苦労様です」
綺麗なブロンドの髪の毛、くりくりの大きな瞳、華奢で細い腰、まるで女のようだった。

ただの配達員である自分に対して、なんて無邪気に笑うんだろう。そう思った。
「ここにサインいいですか？」
「はーい、ところでお兄さんかっこいいね、いくつなの？」
「…………あの」
「あぁごめんね、僕みたいなおじさんにそんなこと聞かれたら嫌だよね？」

（おじさん……？）
聞き間違いかと思い、聞き直してみる。

青天白日注いでも注いでも、腕に抱く体を蝕む毒がある。どう対処するか、そのためにどれ程魔力を溜めておけばいいのか。思案していたアルジュナ・オルタの唇に痛みが走り、驚いて目を瞬かせると何故かインドラに睨まれていた。
「いつまでしてる！早く抜け、これ……」
「しかし」
「自分で焼く。早くしろ、この体、では、耐えられ、ん」
鼻から垂れた血も、乱れた呼吸も、震えている体も、見るのは初めてだった。力が理由で苦戦した姿なんて見た事無かったのかと、そんな事を思う。アルジュナ・オルタはマスターを呼んで、インドラの体を抑えるようにと指示を出す。青い顔の藤丸は必死な様子でインドラの体を抱きしめていた。
「噛んで。抜きます」
腕を差し出して、果たしてあの小さな口で噛めるだろうかと一瞬思い、ただインドラが遠慮なくがぶりとアルジュナ・オルタの腕に歯を立てたので腹に刺さるそれを掴んだ。