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    いちのせ

    ゆう✾

    DONEいちのせさんのイラストに惹かれて妄想した小説です。色々飛ばしているため読みにくいかつ長くなってしまいました💦
    龍狐AUです。
    死ネタありなのでご注意ください。
    素敵なイラストありがとうございました!
    出会いの物語裏山には決して近づいてはならない場所がある。幼い頃から何かに付けて叔父、兄に言われてきた。今まで藍忘機は叔父や兄に言われたことをただ大人しく聞いてきたし、そこに近づきたいと思ったことは無かった。
     家規で亥の刻に就寝することが決められており、宵禁の規則もある。その日もいつもと同じように寝支度をし横になろうとした時微かに音が聞こえてきた。風の音と聞き間違えるほどにか細く、だが音律を得意とする姑蘇藍氏の生まれである藍忘機の耳には確かに届いていた。普段なら気にもとめ無かったかもしれない。しかしその音が誰かの泣き声のように思えて灯りに火をともし音のする方へと向かっていった。


     その音はどうやら裏山から聞こえてくるようで、どんどん進んでいくと禁足地まで来てしまった。一瞬これ以上進むことをためらったが大きく確かになっていく音に惹かれ歩みを再開すると、小さな洞窟入り口にたどり着いた。人一人がようやく通れるくらいだろうか、まだ子供の藍忘機は難なく通り抜けて行った。奥へ奥へと進んでいくと音は誰かの歌声になっていき、遂には最奥へと辿り着いた。
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