うらん
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DONE旅に出たワスと旅を追うランの既に育っていたクソデカ感情が一線をうろうろしていた話Build Over 魔法局は兎にも角にも忙しい。早速神覚者代理として職に就いたランスを「ちょっと見てきて」の一言で国境沿いに送り飛ばすと「ついでにどうぞ」とドットを寄越した。いらない。近場の街に宿をとり、早速目的の為に「見回る」。奥の森で不安定な魔力が蠢いているのは分かった。
「もう夜になるけどどーする?」
「行くぞ」
目立った魔力は三つ。街の傍にある一つだけでも見ておきたい。ランスは迷わないよう魔法で木の幹に印を付けながら道を進んだ。
そうして見えてきたのはとても几帳面な円錐だ。泥と干し草の混じった壁は均されて立派な土壁として立つ。土が多く木の少ない場所でよく見られる遺跡にはこういった物もあったかもしれない。ランスはそこで妙に引っ掛かった。思わず眉を寄せる。さて、自分はそれをどこで知ったのか。誰とその写真を見たものか。
8526「もう夜になるけどどーする?」
「行くぞ」
目立った魔力は三つ。街の傍にある一つだけでも見ておきたい。ランスは迷わないよう魔法で木の幹に印を付けながら道を進んだ。
そうして見えてきたのはとても几帳面な円錐だ。泥と干し草の混じった壁は均されて立派な土壁として立つ。土が多く木の少ない場所でよく見られる遺跡にはこういった物もあったかもしれない。ランスはそこで妙に引っ掛かった。思わず眉を寄せる。さて、自分はそれをどこで知ったのか。誰とその写真を見たものか。