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    しん

    waka_oniqura

    DONEシンク口を受け、受信した仗露
    書かずにはいられなかった!!
    アシンクロナス むっとした篭った湿度を纏った不快な布の当たる感触で目覚めた。ぼんやりと開いた瞼はやけに厚ぼったく感じて開きにくい。だんだんとはっきりしてくる意識と共に不快感を与える布の正体が肌触りのよいブランケットだったことに気づく。毛足の長い布地が露伴の吐く息を吸収でもしているのかやたらに熱を持っていて身体を覆うそれが煩わしく払い除けようとすると隣に誰かの気配を感じた。
    「なっ、」
     唐突に覚醒した脳みそが現状を理解しようとフル回転で動き出す。自分の家でないことは確かだ。昼間編集に原稿を持って帰ってもらったことまでは覚えている。調子のいい編集に半ば乗せられる様にして描いた読み切りはティーン向けのラブストーリーで現在連載しているピンクダークの少年はホラーサスペンスがメインなので傾向はまるで違うのだが前の担当に何を吹き込まれたのか「先生はラブストーリーとかは苦手ですよね?断っておきますか?」と舐めた口を聞かれたので作戦だとはわかっていたのだが新人の担当に岸辺露伴という漫画家のあり方を徹底的に教え込むべきだと思い直して仕事を受けた。もちろん手を抜くなんてこともせず完成原稿を受け取った担当は言葉も出ない様でいつになく大切に原稿をカバンに仕舞い込むとそのまま解散となった。そこまでは覚えている。
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    38sgmj

    MOURNINGつじちゃんと同じクラスになったモブ子がつじちゃんにフラれるお話です。つじしんのすけは罪深い男だから、わたしが好きになった人はやっぱり素敵で格好良いって思わせてくれる、なかなかの人物です。
    フラれモブ子のお話 クラスどころか学校の有名人。自分には勉強しか出来ることがないと言い聞かせるように打ち込んで合格した進学校は、頭だけでなく顔まで良い人達で溢れていた。綾辻さんは美人で優しい才色兼備の女の子。奈良坂くんは綺麗すぎて逆に現実味が無いように思えてしまうほどの美男子。ボーダーに所属しているという彼女達は、勇敢なだけでなくすべてが優れているようだった。そして同じクラスのボーダー隊員、辻くんもまた綺麗な顔をした男の子だった。あまり表情を変えることなく淡々と過ごす彼は、なんだかまるで精巧に作られた人形のようだ。自分は元々男子とは関わりが無かったけれど、辻くんとは本当に縁がないのだろうなぁ、と漠然とそう思った。生きている世界が違いすぎると、そう思ったのだ。六頴館の中にヒエラルキーがあるとしたら、その上位は間違いなくボーダー所属の美男美女達。辻くんはまさにそこに位置する人間で、自分は正反対の最下層。特に思いを寄せているわけでは無いけれど、それでも早々に未来を否定するくらいには次元が違いすぎていた。
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