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    もも

    4230Eri

    MAIKING被験者🍑と研究者❄️の話を書きたかったもの
    ※書きかけなので中途半端な所で終わってます
    序章を書いて満足しちゃいました笑
    設定メモも載せるので使いたい方いたらどうぞ
    音楽、それはいつの時代も人々を楽しませる娯楽の一つである。時代を追うごとに多種多様に変化していく中、音楽を生み出している音楽家たちはいかに自分達の作る曲を、歌を、より多くの人に知ってもらえるかという事に注力するようになっていった。そして自分達の曲を広める為に、自分の歌を歌ってくれる優れたシンガーを育てる事に、力を入れるようになっていった。

    ここは、そんな歌に特化した人材─シンガー─を育てるための施設だ。歌の才能を見出されてスカウトされた子達がこの場所に集められ、デビューするその日に向けて厳しいレッスンを受けている。僕は、この施設の職員として働いている。と言っても、僕に任されている仕事はシンガー達がレッスンやトレーニングで使う楽曲を作って提供する事がメインなので、彼らと直接話す事はほとんどない。ここの職員達は基本的に二人体制でチームを組んでおり、僕みたいな楽曲提供がメインの人員と、シンガー達と直接接する事がメインの人員がいる。チームにつき一人のシンガーを担当する事が基本で、僕も担当の子に提供する為の楽曲を作るために彼の事を知る機会はあるが、本当に軽い会話程度しかしたことが無いので、チームの相方と比べたらその頻度は少ない。今も僕の相方がうちの担当シンガーとトレーニングしているので、僕は僕で楽曲制作やトレーニング結果の分析などを行っている所だ。
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    しんした

    DOODLE呪専七灰。
    寒さに弱い七海のとある冬の朝の一コマ。
    付き合ってちょっと経ってるふたりです。
    甘えんぼの七海(でももうちょっとちゃんとしたいと思っている)と包容力がめちゃ広い灰原くんが好きです。

    気が向いたら生存if七灰の続きも書きたいです。
    寒さに弱い七海の七灰.





    冬はあまり好きではない。
    低温の中ではどうしても身体は動きににくくなるくせに、体温調整の為に消費カロリーは増えてしまう。それに、冬季うつと呼ばれる季節性感情障害から生じる人間の陰気は、呪術師にとっても大いに関係してくる部分である。生理的な面からも精神的な面からも、効率を考えると恒温動物である人間も進化の過程で冬眠というシステムを取り入れるべきだったのだ。
    なんて馬鹿げた理論を展開したくなるくらい、冬は憂鬱な時期だった。
    けれど。今年の冬は、今までと少し違っていた。





    ふと、意識が浅いところまで浮上した。
    頭はまだ目覚めきっていないが、キンと冷たい空気が鼻を抜けて反射的に身体がこわばった。どうやら、しっかり被っていたはずの掛け布団がずれているらしい。高専の寮は築年数が古く、木造ということもあって隙間だらけ。本格的な冬が訪れてからというもの、隙間風と底冷えの影響で朝方に吐く息が白くなることも日常茶飯事だった。
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