ゆさ
c1_ens
DOODLE黎明のソレイユサンプル増量版サンプル *
「ジュンくんはいるかね」
昼休みのチャイムが鳴って間もなく、机の上に買ってきた昼食を広げた終わった頃。小さな教室に響き渡る大きな声で自分の名前を呼ばれた。
上下関係がきっちりしているこの学園では、他の学年がフロアに入ることはほとんどない。しかも相手があの人ときたら、自然とクラスメイトの視線が集まる。
いや、その視線の先にいるのは俺か。
「巴先輩」
日和は勢いよくドアをスライドさせたものの、さすがに教室の中までは入ってこないので、入り口まで出迎えに行く。
「まだそんな呼び方をしているのかね。もう、悪い日和。はい、これ新曲の音源だね。企画書も付けているから、放課後までに読んでおくね。じゃあまたね」
16630「ジュンくんはいるかね」
昼休みのチャイムが鳴って間もなく、机の上に買ってきた昼食を広げた終わった頃。小さな教室に響き渡る大きな声で自分の名前を呼ばれた。
上下関係がきっちりしているこの学園では、他の学年がフロアに入ることはほとんどない。しかも相手があの人ときたら、自然とクラスメイトの視線が集まる。
いや、その視線の先にいるのは俺か。
「巴先輩」
日和は勢いよくドアをスライドさせたものの、さすがに教室の中までは入ってこないので、入り口まで出迎えに行く。
「まだそんな呼び方をしているのかね。もう、悪い日和。はい、これ新曲の音源だね。企画書も付けているから、放課後までに読んでおくね。じゃあまたね」
sena
DONE支部の下書きサルベージ、第三弾。未完成を加筆修正したので、最初と最後で少し雰囲気が違うかも。最終決戦後の柱(さねみん・ぎゆゆさん・音兄貴)と千くんの交流のワンシーンです。音兄貴は今回は不在。原作軸なので、兄上はいません。が、登場してます。捏造しかない。さねみん視点で、口調はずっと迷子です。とりあえず語尾に『ェ』か『ァ』を付けとけばさねみんになると思ってる人が書きました。寛大な心でお願いします!!
黎明の先に※最終決戦後の千くん、不死川さん、冨岡さん(+宇髄さん)
三月に一度の恒例行事。
生き残った者たちで集まり、互いの近況と昔話をつまみに酒を呑む。かつての同僚二人と、同僚の弟と。奇妙な四角関係は意外と続くもので、気付けば季節は二巡目に差し掛かっていた。
「おーい、邪魔すんぜェ」
だだっ広い屋敷の玄関先、昔ながらの扉に向かって声を掛ける。
もうかれこれ五度目の会合になるが、いつだってこの屋敷が集合場所になっていた。別に他所でも構いやしないが、目の届かないところで弟を連れ出すと煩そうなやつがいるので、毎回満場一致でここになるのだ。脳裏に浮かんだ快活な笑顔に『お前だよ、お前』と突っ込みを入れ、目の前の扉が開くのを待つ。が、いつまで経っても扉は開かない。時間は間違えてねェ筈…と、もう一度声を掛けようとしたその時。音もなく扉が開かれ、続けて現れた男に俺は顔を引き攣らせた。
3853三月に一度の恒例行事。
生き残った者たちで集まり、互いの近況と昔話をつまみに酒を呑む。かつての同僚二人と、同僚の弟と。奇妙な四角関係は意外と続くもので、気付けば季節は二巡目に差し掛かっていた。
「おーい、邪魔すんぜェ」
だだっ広い屋敷の玄関先、昔ながらの扉に向かって声を掛ける。
もうかれこれ五度目の会合になるが、いつだってこの屋敷が集合場所になっていた。別に他所でも構いやしないが、目の届かないところで弟を連れ出すと煩そうなやつがいるので、毎回満場一致でここになるのだ。脳裏に浮かんだ快活な笑顔に『お前だよ、お前』と突っ込みを入れ、目の前の扉が開くのを待つ。が、いつまで経っても扉は開かない。時間は間違えてねェ筈…と、もう一度声を掛けようとしたその時。音もなく扉が開かれ、続けて現れた男に俺は顔を引き攣らせた。
鐔井先輩
DOODLE #ライブアライブhttps://twitter.com/Ypon425/status/1511347978594041857?t=t5vSAS9js2tuv-jKYxw5bw&s=06
ゆささんのショートから 12
shikinoyuyu
DONE煉義 現パロすやすやしてるだけのゆる絡みです
カラー1枚絵とらくがき1枚
年下の恋人に寝かしつけられるぎゆさん見たい…そして寝ながら寄っていくぎゆと毎朝壁際まで迫られてるきょじゅろ
(らくがきの向き逆になっちゃった…その内直します…🛏) 2
Kakitu_prsk
DONE相互フォロワーさんからのリクエストに応える企画第一弾ゆさん(@yuchi_nksg)のリクエスト
『セカイに来たら🌟が猫になってた
みたいなのほしいです!( ᷇࿀ ᷆ و)و』
特定条件でセカイで猫になる🌟を全力で甘やかす🎈なお話。あるいは、素直じゃない二人の甘え方。
不器用たちのおまじない――ワンダーランドのセカイは何時だって不思議に満ちている。
バーチャルシンガーやぬいぐるみが動いていたり、木々が話し汽車が空を飛んでたり……もう何度も訪れたことのあるセカイは、何時だって僕に新鮮な驚きを与えてくれた。それでも短くない時をこのセカイで過ごし、僕もやっとこの不可思議な出来事に慣れてきたと、そう思っていたのだけど……。
「にゃーん」
今、僕の目の前には一匹の猫がいる。
太陽のように明るい金の毛並みに覆われ、その猫はのんびりと僕を見上げていた。
不思議の国で逆に浮いてしまっている普通の生き物を前に、しかし僕は戸惑いを隠し切れずにいた。
それもそうだろう。だってこの猫は――
「……本当に、司くんなのかい?」
6457バーチャルシンガーやぬいぐるみが動いていたり、木々が話し汽車が空を飛んでたり……もう何度も訪れたことのあるセカイは、何時だって僕に新鮮な驚きを与えてくれた。それでも短くない時をこのセカイで過ごし、僕もやっとこの不可思議な出来事に慣れてきたと、そう思っていたのだけど……。
「にゃーん」
今、僕の目の前には一匹の猫がいる。
太陽のように明るい金の毛並みに覆われ、その猫はのんびりと僕を見上げていた。
不思議の国で逆に浮いてしまっている普通の生き物を前に、しかし僕は戸惑いを隠し切れずにいた。
それもそうだろう。だってこの猫は――
「……本当に、司くんなのかい?」
まさのりoni
MAIKING【ぎゆさね】白銀の世界、ゲレンデで出会う二人、一目ぼれから始まるベッタベタなBL設定の話、どっかに落ちてるよなぁ!?て思ったけど書いてみた。スノーボード初心者の義勇くん、いっけなーい、ぶつかっちゃう!!!
雪だるまに恋して【前編】 空は雲一つない快晴、ここ数日続いた吹雪がウソのように晴れ渡って、雪山のゲレンデはこれ以上ないほどのベストコンディションだ。早朝から動き始めたリフトに乗り、山頂までやってきた実弥の頬を、澄んだ冷たい空気がすり抜ける。大きく吸い込んで肺を満たすと、自然とイヤなことを頭の隅に追いやることができた。周囲の木立からキラキラと落ちてきた粉雪は、実弥の白い頬の上で溶けて、消えていく。
朝の陽光が新雪に反射して、眩しいほどの銀世界。実弥の銀髪は太陽の光に透けてふわりと輝いて見えた。全身は上下が黒、わずかにシルバーのラインの入ったウェア姿で雪上に立つ。
「せっかくのシーズン、こうでなくちゃなァ」
実弥はひとりそう呟いて、長めの前髪をかきあげてゴーグルをつけると、ブーツをスノーボードに手早く装着した。ポンとひと跳ねして斜面に飛び出すと、まだ人のほとんどいない山頂の上級コースを颯爽と滑り出した。
7636朝の陽光が新雪に反射して、眩しいほどの銀世界。実弥の銀髪は太陽の光に透けてふわりと輝いて見えた。全身は上下が黒、わずかにシルバーのラインの入ったウェア姿で雪上に立つ。
「せっかくのシーズン、こうでなくちゃなァ」
実弥はひとりそう呟いて、長めの前髪をかきあげてゴーグルをつけると、ブーツをスノーボードに手早く装着した。ポンとひと跳ねして斜面に飛び出すと、まだ人のほとんどいない山頂の上級コースを颯爽と滑り出した。
Kazu*🍃
DONE #ぎゆさね版深夜の真剣60分一本勝負お題【着替え/隙間】お借りしました
キメ学ぎゆさね💙💚(同棲5年)
いつもの胸開きに合わせて💋は見えないように…
のお約束が守れなかったぎゆです
❄️冬の大三角…11月~見れる冬の星座🌃
オリオン座からシリウス・ペテルギウス・プロキオンからなる
三角形の星✨
さねの胸に💋でつけちゃった
1コマセンシティフなので…ポイにて失礼します🙏 2
ぴょろ
CAN’T MAKEカノヨファンア①ゆうゆさん!諸々省略させてもらいました…
原画見ながら
ここどうなってんの!?左足と右足が違う!?!?気のせい!?服と手は繋がってんの???って叫んでた。凄いねぇ…
ぱしぇりー
DONEおとなじゅにあちゃんと未亡人ティーユさんが仲直りするはなし。2021年7月 この頃の彼女は至極穏やかだった。おれを射るように見つめたその深緑のひとみは柔らかに伏せられ、端々に棘のあった言葉も消えていた。穏やかではあったが仕事は忙しいらしく、夜遅くに帰る日もあれば帰らない日もあった。遅くに帰りおれに鉢合わせると何も言わぬまま通り過ぎていた彼女が、一昨日はただいまと微笑んだ。
彼女の中で何が起こったのか、おれには到底理解できなかった。あれほどおれを嫌い散々避けていた彼女が、波風立てずにただ過ごしているのが不思議でならなかった。おれのその動揺が彼女にも伝わったらしかった。彼女はトーストにバターを塗りつけるその手を止めておれを見上げた。最近朝食も共にするようになった。
「急にどうしたのかって、聞きたいんでしょう?」
3224彼女の中で何が起こったのか、おれには到底理解できなかった。あれほどおれを嫌い散々避けていた彼女が、波風立てずにただ過ごしているのが不思議でならなかった。おれのその動揺が彼女にも伝わったらしかった。彼女はトーストにバターを塗りつけるその手を止めておれを見上げた。最近朝食も共にするようになった。
「急にどうしたのかって、聞きたいんでしょう?」
ぱしぇりー
PASTじゅにあなじゅにあちゃんとティーユさんのはなし。2021年7月 きみがグラタンを食べたいと言っていたから、今日はグラタンを作った。
帰り道に今日あったことを脈絡もなく話すきみは、おれが腕を精一杯降ろしても届かないくらい小さくて。見失いそうだから、と抱っこを提案したが「じぶんであるく」ときみは断った。
きみの歩調に合わせると、世界はゆっくりだった。何かを見つけてすこし小走りになるきみは、止まったかと思うとまた小走りになる。時折おれを振り返っては、また先に進んでいく。風に木々が音を立てればそちらを向き、向かいからの足音が聞こえるとおれの脚にくっついた。
玄関を開けてやれば、きみは何を急いでいるのか、走って入っていく。器用に靴を脱ぐと、鞄を放って洗面所へかけていった。きみの足跡を辿るようにおれも中へ入る。小さな靴を揃え、鞄を拾い上げる。洗面所へ向かうと、きみは踏み台に乗って手を洗っていた。指で輪っかをつくったそこに石鹸で膜を張って息を吹けば、シャボン玉が飛び出た。
1094帰り道に今日あったことを脈絡もなく話すきみは、おれが腕を精一杯降ろしても届かないくらい小さくて。見失いそうだから、と抱っこを提案したが「じぶんであるく」ときみは断った。
きみの歩調に合わせると、世界はゆっくりだった。何かを見つけてすこし小走りになるきみは、止まったかと思うとまた小走りになる。時折おれを振り返っては、また先に進んでいく。風に木々が音を立てればそちらを向き、向かいからの足音が聞こえるとおれの脚にくっついた。
玄関を開けてやれば、きみは何を急いでいるのか、走って入っていく。器用に靴を脱ぐと、鞄を放って洗面所へかけていった。きみの足跡を辿るようにおれも中へ入る。小さな靴を揃え、鞄を拾い上げる。洗面所へ向かうと、きみは踏み台に乗って手を洗っていた。指で輪っかをつくったそこに石鹸で膜を張って息を吹けば、シャボン玉が飛び出た。
ぱしぇりー
DONEおとなじゅにあちゃんと未亡人ティーユさんのやつ。2021年7月 夜も更けたと言うのに、父はまだ起きていた。少し綻びが気になってきた年季もののソファにゆったりと腰掛け、本を開いていた。わたしはリビングの明かりを頼りに水切りカゴからグラスをつかみ水を注ぐと、一気に飲み干して、早々にここを立ち去ろうとした。
わたしに気づいても振り向きもしない長い髪が、背もたれから滝のように溢れていた。わたしの足は何故かそちらへ向かっていた。声をかけるのも憚られ、しかし背後からのわたしの気配や足音に気づかれた今、ただ立ち去るわけにもいかなかった。ふと、幼い頃は父の髪をおもちゃにしていたのを思い出して、一束すくい上げてみる。
「なんだら」
父が驚いたように振り向く。目を合わせぬよう、わたしは下を向いて、適当な理由を考える。
980わたしに気づいても振り向きもしない長い髪が、背もたれから滝のように溢れていた。わたしの足は何故かそちらへ向かっていた。声をかけるのも憚られ、しかし背後からのわたしの気配や足音に気づかれた今、ただ立ち去るわけにもいかなかった。ふと、幼い頃は父の髪をおもちゃにしていたのを思い出して、一束すくい上げてみる。
「なんだら」
父が驚いたように振り向く。目を合わせぬよう、わたしは下を向いて、適当な理由を考える。
もめんどーふ
DONEワンライ「甘過ぎる、ほろ苦い」キメ学ぎゆさね
最近辛気臭かったから、とにかくゲロ甘を目指した
バレンタイン話もう書いちゃったのに、なぜバレンタインを重ねてしまったのかorzまあいいや 4
ts88741750
DONE #ぎゆさね版深夜の真剣60分一本勝負よりお題「犬/しつけ」をお借りいたしました。
初ポイです。不手際などあればすみません。
犬/しつけ 腕を掴まれたやって来たのは実弥のアパートだった。
義勇はジャージのポケットから合鍵を出すとガチャガチャとドアを開け、無言で中に入る。
「…え?なんでェ?」
ぽめらにあんは留守番できるのか、と聞いたのはー
「ぽめらにあんはどこにいる」
実弥の顔を見ずに義勇は言う。
「…寝室ゥ」
寝室にケージを置いて不在時はそこに入れている。
「わかった」
勝手知ったる部屋の中をその家主の腕を持ったまま入り、寝室のドアを開ける。
突然の帰宅に寝ていた犬はぴくんと起き、実弥の顔を見ると嬉しそうに黒飴のような目を輝かせる。
「悪いが出せない。…いや、お前も見ているといい。今からお前も実弥もしつけてやる」
ケージ越しに義勇はぽめらにあんに言う。
6982義勇はジャージのポケットから合鍵を出すとガチャガチャとドアを開け、無言で中に入る。
「…え?なんでェ?」
ぽめらにあんは留守番できるのか、と聞いたのはー
「ぽめらにあんはどこにいる」
実弥の顔を見ずに義勇は言う。
「…寝室ゥ」
寝室にケージを置いて不在時はそこに入れている。
「わかった」
勝手知ったる部屋の中をその家主の腕を持ったまま入り、寝室のドアを開ける。
突然の帰宅に寝ていた犬はぴくんと起き、実弥の顔を見ると嬉しそうに黒飴のような目を輝かせる。
「悪いが出せない。…いや、お前も見ているといい。今からお前も実弥もしつけてやる」
ケージ越しに義勇はぽめらにあんに言う。