オズの魔法使い
よーでる
DOODLEジャンル指定は純愛モノ。オズの魔法使いと黄色いハンカチーフを連想したのでそんな感じ。「黄色」「幻」「憂鬱なヒロイン」 どこかのいつか、まだ時間が数字で言い表せず、人と神が祈りに依らず触れ合っていた頃。
虹の麓にできた小さな村から、旅立つ青年がおりました。
青年は見目麗しいとは言い難く、逞しさも勇ましさも持ち合わせていなかったけれど、その瞳はきらきらと輝き、村から伸びる黄色いレンガの敷き詰められた街道に、うっとりと溜め息をこぼしました。
「ああ、ついに! 僕は旅立つんだ。世界で最も早く朝陽を浴びる場所。麗しの白い都に!」
弾む足取りで青年は街道を進み始めました。軽やかな足音が野原を揺らします。コツン、カツン、コツツン。
やがて青年の足が森に差し掛かると、小麦畑に立つカカシが言いました。
「こんにちは、罪を犯した方。世界から忘れ去られた方。旅立ちの時をお祝いいたします」
2376虹の麓にできた小さな村から、旅立つ青年がおりました。
青年は見目麗しいとは言い難く、逞しさも勇ましさも持ち合わせていなかったけれど、その瞳はきらきらと輝き、村から伸びる黄色いレンガの敷き詰められた街道に、うっとりと溜め息をこぼしました。
「ああ、ついに! 僕は旅立つんだ。世界で最も早く朝陽を浴びる場所。麗しの白い都に!」
弾む足取りで青年は街道を進み始めました。軽やかな足音が野原を揺らします。コツン、カツン、コツツン。
やがて青年の足が森に差し掛かると、小麦畑に立つカカシが言いました。
「こんにちは、罪を犯した方。世界から忘れ去られた方。旅立ちの時をお祝いいたします」