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    オリオン座

    ogedoujinnoyatu

    PROGRESS痣の寿命でぽっくり逝った炭治郎が、死後の世界で煉獄と再会する話その④。眠いし、身体が痛い人が書いているので、誤字脱字は大目に見て欲しい(キリッ)。ちなみに、今日やけにこれ書くのに時間がかかった原因が、星座やら天体望遠鏡やらの調べものというね…。私オリオン座が冬の星座、くらいしか知らんがなw。そういや昔オリオンをなぞる歌あったよね。
    死後の世界で、記憶がない二人が出会う話④煉獄との待ち合わせの時間が近くなり、炭治郎は寮の屋上へ向かった。炭治郎達の住んでいる寮の屋上は普段は鍵がかかっているのだが、長年住んでいる煉獄はどこからかその鍵を入手して屋上に自由に出入りしているらしい。屋上への扉を開けると、煉獄が少し奥の方で、理科室から拝借してきた天体望遠鏡を丁度設置し終わるころだった。
    「竈門、良いところに来たな」
    時刻は午前二時、快晴の空には満天の星空が広がっていた。学校の周りに照明はほとんどなく、夜は本当に暗い。その分、星空がとても良く見えた。屋上に一歩足を踏み入れて、煉獄の方へと向かってゆっくりと空を見ながら歩いていく。こんな時間に空を見るなんて久しぶりに感じて、炭治郎は少しだけ嬉しくなった。実際は、ここに来るまでの記憶がないので、本当に久しぶりなのかはわからないが。
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    ninosukebee

    REHABILIオリオン座流星群に寄せて
    流星の夜 きん、ぽちゃ、からん。ころ。
     風も騒がぬ静かな夜に、いたく華やかな音を聞いた気がして、ジェホンはそっと目を開いた。薄目で引き寄せ確かめる置時計は、だいだい色の影に午前2時前を示す。56、57、58——、デジタルのカウントを眺めながら眠りの淵に落ちかけたとき、またぽちゃん、から。と鼓膜を揺らした音は、居間の方からするようだった。今夜はそこのソファを宿りにする人が、なにかしているらしい。ああそろそろ彼のためのちゃんとした寝床を用意すべきか、あの人はあそこを気に入って使っているようではあるが——。
     そこまでうつらうつら考えて、きん、ぴちゃ、ころん、いよいよ居間の様子が気になったジェホンはのそりとベッドを起き上がった。エアコンを入れるほどではないが、夜中になるともう家中めっきり寒くなる。寝起きの身体はわずか火照っていたが、すこし迷って、まだ片付けていなかった夏用のタオルケットを手にした。彼はちゃんと暖かくしているだろうか。薄っぺらい布を肩に羽織ってのろのろと廊下を歩く。タオルケットよりもポソンの方が必要だなと思っても、用意はまだどこにもなかった。居間の扉の手前、音は変わらずきらりぴちゃころ耳を騒がせている。
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