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    カガリ

    fuukiari

    PROGRESS急遽、11月中にコピー本(BOOTH頒布)を出すことにしました。その本の序盤の進捗公開です。
    SEEDFREEDOM中盤・ミレニアムが宇宙へ上がる直前、通信画面上で語るアスランとカガリの話。(二次創作で何万回も擦られているとは思いますが)
    ※カガリは、ズゴックのリモート操作について困惑していたと思われたので、ズゴックは「ガワ」呼ばわりしています
    カガリとキサカとアスランと(仮)オーブが、ファウンデーションに接収されたレクイエムで狙われ、コンパスのミレニアムとオーブ宇宙艦隊が宇宙へ上がる準備が進む中、国防軍本部で迎撃準備に当たるカガリと、ミレニアムで宇宙へ上がる準備を進めるアスランが、ビデオ通信でつながる。
    「アスラン…」
    タブレット端末に映る通信映像の向こう側のカガリは、いつになく不安そうだ。服装こそ凛々しい首長服姿だが、髪色と揃いの黄金の凛々しい眉尻は下がり、琥珀色の瞳は伏し目がちになる。
    「何が不安なんだ、カガリ」
    表情と揺れる声色からカガリの心中を察したアスランは、穏やかな声で不安の理由を聞き出し、それを解こうとする。
    カガリが不安な表情である理由は、想い人・アスランが宇宙へ上がって離ればなれになる不安からではない。そんな不安は、二人ともとっくにかなぐり捨てている。
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    sakuraba_ac

    DOODLE※ドラマCD「二人の逃避行」の試聴版 約2分+映画特典 小説「二人の逃避行」から発生した妄想です
    ※上記ふたつがミックスされた内容になっております
    ※ドラマCD版では現時点で不明ではありますが、アスランがミニスカガリに「かわいい」と伝えなかったという幻覚に基づいています。
    乙女のタイミング敬愛する上司からの相談は、とても可愛らしいものだった。

    「えっ、私とショッピングに?」
    思いもよらぬ頼みに、ミリアリアは驚いて声をあげた。身体が軽く揺れて、手元で琥珀色の紅茶がゆったりと波を立てる。
    カガリに呼ばれたとき、話がある、と彼女は神妙な顔で切り出した。だから、もう少し重い話かと身構えていた。たとえば、彼女の想い人であるアスラン・ザラと何かこじれたとか、仕事のことで悩みがあるとか。しかし、蓋を開けてみれば、ショッピングのお誘いだ。拍子抜けするのも無理ないだろう。

    目の前のカガリは、「ああ」と、頷いた。彼女はミリアリアの座するソファの隣に腰かけているから、顔がすぐそばに見える。その表情は妙に真剣だ。少し太めの眉がぐっと上がり、どこか緊張しているのか、膝上に置かれた手はこぶしが握られ、頬が薄く紅潮している。
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