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    サブ

    Hiyokonobf

    DOODLEシュイチロは室町軸でも現パロでも、トメサブロウのためなら色んなことを純粋に素直に手放してしまうんだろうなという書きなぐり。
    お力添えします!「守一郎、三木ヱ門、準備はできたか」
     障子の向こうから名前を呼ばれ、ちょうど私服に着替え終えたところだったふたりは、顔を見合わせて立ち上がった。
    「すまない、お待たせ!」
     守一郎がすらりと障子をひらくと、廊下には守一郎、三木ヱ門以外の四年生――タカ丸、滝夜叉丸、喜八郎がそろっていて、その姿は私服だった。
     ラフな柄の私服姿は見慣れなく、守一郎は少しそわそわしてしまう。そして今日のこれからの予定を考えると、なおさら。
    「タカ丸さんのおすすめの団子屋、楽しみだな」
    「スターである私が立ち寄るのに、相応しい店だといいのだが……」
    「喜八郎、踏子ちゃん持っていくの?」
    「どこで必要になるか分からないですから」
     口々に、てんでに会話をしながらぞろぞろと正門に向かう。傍から見れば、仲がいいのだかよくないのだか、噛み合っているのかいないのかよく分からないけれど、四年生はこれが平常運転だ。誰もとくに気にしてもいないし、みんな居心地がいいので、これでいいのだ。これで十分、バランスがとれている。
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